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用語解説用語解説

太陽熱利用

  用語 解説
管状集熱器 集熱器のうち、熱媒が管状の吸熱導管内を運ばれるものです。
集熱効率がよいので太陽熱集熱器として最も利用されています。
集光式集熱器 これは、反射型と透過型に大別されます。
反射型は、鏡面の反射を利用して集光する方式であり、透過型は、レンズの屈折を利用して集光する方式です。
太陽光が面状、線状、点状のいずれの形状で集光されるかによってさらに細分化されます。
集光式集熱器は、太陽光を利用して高温度の熱エネルギーを得るための集熱器であり、その用途は、産業用ソーラシステム太陽熱発電、太陽光発電などです。
集熱器 太陽光から熱エネルギ-を得るための機器です。
太陽光を受けて直接熱を得る集熱器には太陽熱温水器や太陽熱集熱器があります。
真空ガラス管式集熱器 これは、内部を真空にしたガラス管とその下側に設けた反射板でできています。
ガラス管は、対流や伝導による熱損失を少なくするため内部を真空にし、管の内部には選択吸収膜処理された集熱フィンと通水管が収納されています。
集熱はガラス管を通し直接集熱フィンに入射する太陽光と、隣接するガラス管の間隙から反射される太陽光を利用するため集熱効率が高く、最高集熱温度は120~130℃になります。
ソーラーシステム 太陽熱を利用した強制循環式の冷暖房給湯システム全般をいいます。
自然循環式の太陽熱温水器は含みません。
ソーラーハウス 南面の屋根全体を太陽熱集熱器として利用し、集めた熱を温水として地下の蓄熱槽に蓄え、これを熱源として温水または温風暖房を行う方式の家屋のことです。
太陽エネルギーの量 地球に降り注ぐ太陽エネルギーは、人類が使うエネルギーの1万5000倍もの量があります。
でもそのすべてを私たちが使えるわけではありません。
雲や海面、雪や氷などに反射して宇宙空間に跳ね返される分が3割ほどあり、残りが大気、地表や海水をあたため、ごくわずかな分が植物に利用されます。
人類が利用している太陽エネルギーは主に植物がたくわえたものです。
食料や燃料として私たちが使う太陽エネルギーは、地球に届くエネルギーのわずか10万分の1ほどだと言われています。
太陽熱エンジン 太陽熱を熱源として水蒸気を発生し、蒸気タービンを回して動力を得る装置です。
太陽熱温水器 太陽の熱を効率よく集めて熱に変え、その熱をお湯として利用するのが太陽熱温水器です。
汲み置き式と自然循環式があります。
汲み置き式は、集熱部と貯湯部が一体になっており貯湯式は200リットル程度で、温水温度は夏50℃、冬20℃位になります。
自然循環式は、集熱部と貯湯部が別になっており、温度差による自然循環作用により集熱部で温められた温水が貯湯槽に貯えられます。
汲み置き式に比べると保温性がよく、温水温度は夏60~65℃、冬30~35℃位になります。
太陽熱発電 太陽熱を利用した発電システムは、タワー方式と分散集熱式があります。
タワー方式は、タワー上部に設けられた集熱器に、太陽の動きを追尾する多数の平面反射鏡で太陽の光を集め、高温蒸気を発生させタービンを回し発電する方式です。
分散集熱方式は、放物面鏡の焦線に集熱管をもつ大面積の集熱器で高温蒸気を発生させ発電する方式です。
熱媒体 熱交換により熱の授受を行ったり、熱を輸送するための媒体です。
集熱器で熱を吸収する媒体は集熱媒体、タービンを駆動するような媒体は作動媒体といっていますが、広い意味でこれらも熱媒体の一種です。
パッシブシステム 集熱器やポンプなど特別な機器を使わず、冬期には南面に大きくとった開口部からの入射熱を十分に取り入れ壁や床に蓄熱し、日没後の室温降下を暖和するシステムです。
プレート式集熱器 プレート式集熱器とは、受光面を平板ガラスなどで覆い、日射をよく透過し集めた熱を逃がさないようにしたもので、集熱板の裏面もグラスウールなどで断熱しています。集熱板には水路がついており、日射を吸収しやすいように選択吸収膜や黒色塗装などで処理されています。
この集熱器の最高集熱温度は80℃程度です。

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