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用語解説用語解説

地熱発電

  用語 解説
温泉バイナリー発電 温泉発電に用いられる発電方法のうち代表的なものが、バイナリー発電です。
80~150℃の蒸気・熱水などの熱を、水よりも沸点の低いペンタンやアンモニアなどの媒体へ熱交換することで発生する蒸気を使ってタービンを回し、発電します。
「バイナリー」は英語で「2つのもの」を表す単語で、水と低沸点媒体の2つの媒体を利用することからこう呼ばれます。
バイナリー発電のうち、53℃~120℃という低温域で運転可能な方式がカリーナサイクル発電です。
カリーナサイクル発電については、経済産業省の「地熱発電に関する研究会中間報告」が2015年までに製造コストを半減することを目指すとしており、普及に拍車をかける技術として期待されています。
温泉発電 温泉の熱を利用して行う地熱発電を、温泉発電と呼びます。
日本は火山国と呼ばれるほど火山が多く、火山地域の地下深くにはマグマや高温の流体などがあります。
地下の熱により温められた源泉の熱を蒸気に変えて取り出し、発電に利用するのが温泉発電です。
温泉発電は既存の温泉を利用するため、新たな掘削のための手間や費用がかからない長所があります。
温泉施設では余った源泉の湯を熱いままで排出する場合が多く、これを未利用エネルギーとして活用すれば地球温暖化対策としても期待できます。
火山性熱水循環系 火山下部に存在するマグマ溜りを熱源とした高温の岩体中に形成された熱水系で、岩体中の割れ目、間隙などを流れるが、マグマ溜まりに近づいたとき加熱されて上昇し、冷却すると再び下降してマグマ溜りで加熱されます。
この熱水循環により岩体中に熱エネルギーが拡散するので、岩体温度は熱伝導のみの場合に比して高くなります。
岩盤温度 地下岩盤の温度は一般に深部に下がるにしたがい100mにつき約3℃上昇するが、地下構造の特性により同一深さにおいて他の場所より岩盤温度の高い箇所が存在します。
深層熱水 地下水帯水層が地下の非常に深いところにある場合、付近に火山がなくても地温勾配によって高温下におかれることになります。
この状態にある地下水のことを指し、これを汲み上げ直接あるいは熱交換によって都市への給湯・暖房などの熱エネルギー源として利用されます。
火山性の熱水が山間部に多く分布しているのに対し、これは平野部に賦存しているため利用度が大きいと考えられています。
地中熱 地下が一年中ほぼ一定の温度であることを利用しようというもので、最近作られた言葉です。
井戸水が一年中一定の温度(15℃前後)であるため外気温に比べて夏は冷たく冬は暖かく感じられるのと同じ原理です。
地熱 地中の熱をいうが、大別して2つの意味に用いられています。1つは広く地球内部に保有される熱の意味に用いられます。一方、火山や温泉などに由来する地殻中の異常な熱に対して用いられる場合があります。
地熱貯留層 地熱エネルギーによって高いエネルギーを獲得した流体を地熱流体と称します。
この流体のある程度の量がまとまって含有される地層部分をいいます。
地熱熱水 地熱井より噴出する高温の地下水のことです。
通常その1/4~1/5の蒸気(重量比)とともに噴出します。
熱水,熱水系 地下にある高温の水と水蒸気をまとめて熱水といいます。
(圧力などの条件により液体になったり気体になったりするので区別しません)。
熱水はたいていの場合,ある程度の広がりを持った岩石の隙間(割れ目であることが多い)の中を循環していると考えられており、 循環する範囲をひとつのまとまりと見て熱水系と呼びます。
ペンタン 炭素数が5個のメタン系炭化水素をいいます。
香りのある無色、揮発性の液体で、石油に含まれ、3種の異性体があります。
溶剤などに使用します。分子式C5H12
マグマ 地下深部にある高温溶融状態の物質のことです。
(ケイ酸塩混合物で、岩石成分と、揮発性成分(主に水)で構成されます。)
マグマのもっている熱をマグマエネルギ-、あるいは火山エネルギ―ともいいます。
地熱より高い温度であり、質的に高い熱であるが、有効に利用するまで至っていません。
冷泉 以前は、鉱泉の中で比較的温度の高いものを温泉、低いものを冷泉と呼び、その限界温度を35℃としたが、温泉法の制定により冷泉の大部分が温泉法の温泉に含まれるようになり、また限界温度も25℃ときめられました。
したがって、現在、冷泉の定義ははっきりしていませんが、一応、25℃以下の鉱物質物質を含む湧泉と考えてよいです。

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