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用語解説用語解説

雪氷熱利用

  用語 解説
アイスシェルター 貯氷庫内の水槽の水を冬季の外気で氷結させることです。
冬期に外気を取り入れて内部の水槽を凍結させ、夏季にその冷熱を冷房や冷蔵に利用します。
水と氷が共存する空間で常に0℃になる現象を利用しており、夏季も冬季も0℃の環境を作り出します。
雪氷熱利用 降雪地域において冬季に降り積もった雪や、寒冷地域で冷気を利用して作った氷を夏季まで貯蔵・保存し、その冷熱エネルギーを建物等の冷房用冷熱源や農作物等の保存に利用することです。
雪、氷は1tあたり、原油換算で約1Lに相当するエネルギーを持っています。
断熱材で覆われた貯蔵庫に雪や氷を蓄え、鮮度保持に欠かせない適度な湿度を保った冷気を利用して生鮮食品を貯蔵するものや、雪の融解水を汲み上げ、熱交換器で循環水を冷却し冷房に使うものがあります。
氷室(ひむろ)
=氷室型農産物保冷庫    
倉庫内に保存した農産物の一部を正月野菜、春野菜として出荷し、3月下旬までに空いた空間へ雪を搬入し冷熱源としての雪を確保し、夏期には低温貯蔵庫として運用を行います。
庫内温度は1~4℃、湿度は85~95%で推移し非常に安定しています。
この低温度、高湿度の条件は多くの農産物の貯蔵に適した条件となっています。
なお、氷室は、150mm程度の断熱材(フォームポリスチレンなど)により囲い断熱を施し、その構造、運用は簡明であり、建設、運用、維持、管理が容易です。
また、年一度の雪の搬入時以外には、照明以外の動力を必要としません。
雪冷房 雪を貯める倉庫(貯雪庫と呼ぶ)において直接、雪と空気とが熱交換を行うシステム(全空気方式雪冷房)です。
冷房区域へ供給する冷風の温度の制御のため、戻りの温風を雪に接触し冷やされた空気に混合し適当な温度とする簡素なシステムです。
空気を雪に直接接触させることから、融解しつつある雪表面で水溶性のガスやごみを吸収、吸着することができます。
冷熱 低い温度に由来する特別なエネルギー、冷熱エネルギーを略して冷熱といいます。

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