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用語解説用語解説

バイオマス

  用語 解説
エステル化 油とアルコールの反応によって、エステル(酸とアルコールが脱水縮合したもの)を得る操作のことで、植物油からBDF燃料を生成する際に用いる技術です。
植物油をそのままディーゼルエンジン燃料としエステル化することにより既存のディーゼルエンジンでそのまま利用することが可能になります。
ガス化炉 バイオマス資源やバイオマス燃料を蒸し焼きにすると、水素やメタンなどのガスが発生します。
そのバイオガスに空気などをまぜて燃焼させ、ガスタービンをまわすと熱エネルギーになります。
家畜排せつ物 鶏ふんなど、家畜の排せつ物です。
嫌気性発酵によるメタンガスの発生をエネルギー利用します。
家畜糞尿 生物から出される物質のうち、不用又は有害のものをいいます。
動物では、糞や尿がこれに当たります。
乾式メタン発酵 家畜ふんや生ごみ、古紙などの固有有機性廃棄物をメタン発酵槽内で発酵させ、メタンガスを生成する方法です。
メタン生成が発酵槽内に充填された固体表面で起こっている点で、湿式メタン発酵方法(発酵槽内の液体中で生成する、以下湿式)と異なります。
黒液(パルプ廃) 製紙工程で原料の木材からパルプを製造する時に発生する廃液のことです。
この廃液(黒液)には繊維以外の燃焼成分が含まれるので、これを濃縮の後燃焼させてエネルギーとして利用します。
現在、黒液は100%利用されています。
湿式メタン発酵 湿式メタン発酵技術は、半液体状の家畜ふん尿をメタン発酵槽(「消化槽」と呼ばれる)内で嫌気性発酵させ気体(メタンガス)を発生させ、焼却あるいはタービンを回すことによりエネルギーを得る方法です。
発酵残さ(消化液)は堆肥(液肥等)として利用しない場合は、汚水処理しなければなりません。
食品残渣 食品製造業など特定の業種の製造工程から排出される固形状廃棄物で、原料として使用した動植物に係わる不要物です。
食品廃棄物 レストランや家庭などから排出される生ごみのことです。
嫌気性発酵によるメタンガスの発生をエネルギー利用します。
森林資源 森林資源として、檜や杉、樫、桐、松、チークなどの木材が利用されています。
製材工場等残材 製材工場などから発生する樹皮やのこ屑などの製材工場等残材のことです。
製材工場、合板工場、プレカット工場等の製造工程で発生する端材、樹皮等。
セルロース 高等植物の細胞壁の主要構成成分で、毎年全世界で数百億トンが光合成されています。
木材から生産されるパルプや綿花からの木綿は、セルロースの代表的な利用例です。
木材の約50%を占めるセルロースはグルコースが重合したものであり、酵素等で分解すればグルコースが得られ、これを発酵することによりエタノールが製造できます。
チップ 木材や樹皮を細かく砕いたものです。
細かく粉砕して砕くことによって燃料機器への自動供給など機械による操作が可能となります。
しかしチップ材はペレットに比べて含水量が高く、形状が不均一で備蓄しにくいという短所があります。
農作物残渣(稲わら) 稲わら、もみ殻、麦わらなどです。
発酵させてエタノールなどバイオ燃料になり、残りかすも燃料になります。
農作物非食用部 農作物の非可食部. トウモロコシの茎葉. マメ殻. もみがら. 木質ペレット等です。
バイオエタノール 植物資源を発酵させてつくるエチルアルコールのことです。
化石燃料のように枯渇せず、ガソリンに混ぜて自動車用燃料として使用できます。
しかし、トウモロコシなど食料や飼料として利用できる資源からつくると、食料価格の高騰や森林伐採などの問題を引き起こす場合があります。
このため、廃木材など食料と競合しない原料が注目されています。
バイオガス 生ゴミなどの有機性廃棄物や、家畜の糞尿などを嫌気性発酵させて得られる可燃性のメタンを主成分とするガスです。
発酵処理後に残る消化液は、液肥と呼ばれる有機肥料として農場に還元することがでる有機肥料として農場に還元することができます。
バイオディーゼル Bio Diesel Fuel (BDF)生物由来油や、廃食用油からつくられる軽油代替燃料(ディーゼルエンジン用燃料)の総称です。
バイオマス熱利用 バイオマスを燃焼させ発生した熱を回収することによって、暖房や給湯などに利用する技術です。
石油や石炭に比べてバイオマスは硫黄の含有率が低く、排気ガスがクリーンである他、排気ガスに含まれる二酸化炭素を再び樹木や草などが吸収するため、空気中の二酸化炭素量が増加させません(温暖化防止効果)。
バイオ燃料 微生物や菌類などバイオの働きを使って作った燃料のことです。
環境影響が小さく、有機性廃棄物からも製造できるため、循環型社会における石油系燃料の代替として注目されています。
現在では、下水汚泥や食品廃棄物などを原料とするメタンガス、廃食用油を使ったディーゼルエンジン用燃料、サトウキビなどを使ったエタノールなどの製造技術が開発されています。
ペレット おが粉や木屑などを粉砕した粉末状の木質原料をペレット製造機に投入し、加熱しながら型押しして成型した固形燃料で、長さ1~2cm、直径6~12mmのものが一般的です。加熱することにより、12mmのものが一般的です。
加熱することにより、木の成分であるリグニンが融解し、粉末を固着させるので、バインダー(接合剤)を添加する必要がありません。
ペレットストーブ ペレットストーブ(pellet stove)とは木質ペレットを燃料とするストーブのことです。
スウェーデンなど北欧に製造メーカーがあり欧米各国で普及していたが、日本国内でも1990年代後半頃から製造を試みる中小メーカーが現れ普及しつつあります。
間伐材の利用促進や非化石燃料を用いることで地球温暖化対策に貢献するなどの環境問題から注目されるとともに、灯油小売価格の高騰などの追い風もあり普及しつつあります。
メタンガス 有機物の腐敗や発酵などに伴って発生する、色もにおいもない可燃性のガスです。
ゴミの埋立処分場や湿地・水田、天然ガスの生産、バイオマスの燃焼、下水汚泥や家畜ふん尿の分解過程、家畜などさまざまなところから発生し、大気中にある反応性が高くて不安定な「OHラジカル」によって分解されます。
メタンガスは、地球温暖化を引き起こす温室効果ガスでもあります。
二酸化炭素(CO2)の次に多く排出されており、温室効果ガス全体の約2割を占めます。
しかも、その温室効果はCO2の約10倍となります。
メタン発酵 空気(酸素)に触れない状態で活動する微生物(嫌気性細菌)の働きで、有機物を分解し、メタンに変換する一連のプロセスです。
得られたメタンガスは無色無臭の気体で、燃料合成原料等として用いられます。

原料バイオマス…事業系生ごみ(給食)、農産加工物(残渣)、肉牛糞尿(混合)、乳牛糞尿(混合)、鶏糞
木質バイオマス 木材からなるバイオマスのことを「木質バイオマス」と呼びます。
木質バイオマスには、主に、樹木の伐採や造材のときに発生した枝、葉などの林地残材、製材工場などから発生する樹皮やのこ屑などのほか、住宅の解体材や街路樹の剪定枝などの種類があります。
木質ボイラー 木質ボイラーとは、薪やチップ、木質ペレットなどの木質バイオマスを燃やし、蒸気や温水を作りだし、熱や電気を得る装置です。
得られた熱は、給湯や加温、冷暖房に利用できます。
また電気は、燃料の送り出しなどの木質ボイラー自身を動かすために必要な電気として使うことができ、木質以外の燃料を一切必要としない、自立型のシステムを組むことができます。
林地残材 樹木の伐採ならびに造材の過程で発生した枝、葉、梢、端材に加え、木材としての市場価値の無い低質材といった資源に、未利用間伐材や被害木を加えたものをいいます。

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