トンネル部門のマネジメント
計画的・効率的な管理計画の策定
「予防管理」手法によるトンネルの管理

トンネルは変状の状態(健全度ランク)にかかわらず補修費用(対策工種)は変わりません。このためトンネルの変状状態を定期点検等によって把握し、安全性を確保しつつ最も効果的かつ経済的なタイミングで補修・更新を行うことが合理的です。
この管理手法を「予防管理」と定義し、道路トンネルの維持管理に適用します。
適切な点検による安全性確保と維持管理費の縮減
「予防管理」を行う上で、トンネルの状態を把握するトンネル点検が非常に重要になります。このため、表-3に示す各種の点検を組み合わせ、以下の方針でトンネルの維持管理を行います。

方針その1
- 点検は県職員等が主体となって実施します。
- トンネルの安全性の確保と維持管理費用の低減を図ります。
方針その2
- 専門技術者による詳細点検をあわせて実施します。
- 安全性の技術的な裏付けを行い、重点点検区間などを抽出します。
- 点検のトータルコストの縮減と効率化を図ります。
点検種別 | 点検間隔 | 点検実施者 |
---|---|---|
平常時点検 | 平常時道路パトロールに準じる | 直営等 |
異常時点検 | 異常時道路パトロールに準じる | |
地震時点検 | (震度4)地震時道路パトロールに準じる | |
(震度5) | 直営等 | |
(震度6以上) | 専門家等 | |
本体工定期点検 | 5年に1回 | 直営等 |
設備定期点検 | 1年に1回(トンネル等級B以下) | 直営等 |
1年に1回(トンネル等級A以上) | 専門家等 | |
詳細点検 | 定期点検で問題があった場合、または30年に1回 | 専門家等 |