トンネル部門のマネジメント
トンネルの現状と課題
福島県のトンネルは総延長で60km超
福島県の道路トンネルの総延長は60.3kmに達しました。これは福島市から須賀川市までの直線距離に匹敵します。延長が約4kmの大峠トンネルから、延長22mの一の宮隧道、江持隧道まで、合計135本の道路トンネルを福島県は管理しています(表-1)。
順位 | トンネル名 | 路線名 | 所在地 | トネンル延長(m) |
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1 | 大峠トンネル | (国)121号 | 米沢市〜喜多方市 | 3,940※ |
2 | 土湯トンネル | (国)115号 | 福島市〜猪苗代町 | 3,360 |
3 | 駒止トンネル | (国)289号 | 南会津町 | 2,010 |
4 | 原浪トンネル | (主)原町・浪江線 | 南相馬市〜浪江町 | 1,612 |
5 | 四時トンネル | (国)289号 | いわき市 | 1,439 |
※うち福島県1,735m
多くのトンネルは昭和50年代以降に建設

図-1 年代別トンネル建設本数と延べ延長
これらの道路トンネルは、昭和50年より平成16年のまでの30年間に、全本数の75%に当たる101本のトンネルが構築されています(図-1)。
適切な維持管理を怠ったままトンネルの老朽化が進行すると、今後、集中的に多額の補修費が発生し、県財政の圧迫が懸念されます。
適切な維持管理を怠れば、トンネルの安全性が低下
トンネルの変状は原因別に表-2に示すように分類され、変状現象が進行すると、通行車両や通行者の安全性を確保できなくなる危険性があります。
表-2 トンネルの変状原因と事例
