福島県道路アセットマネジメント

福島県道路管理計画( 実施計画)

中長期の維持更新費用の推計

限られた予算の中で、一定のサービスレベルを保ちながら道路施設を管理していくためには、予防保全型の維持管理を計画的に実施していく必要があります。
これまでの点検結果等の蓄積データをもとに行った、予算制約を設けない場合の中長期費用シミュレーションは下記のようになります。

(1)計画的に維持補修を実施(ライフサイクルコスト最小化計画)

予防保全型の維持管理を実施した場合
予防保全型の維持管理を実施した場合
総額6,600億円(今後50年間)
  • 「福島県道路アセットマネジメント」を着実に進めていけば、平均費用132億円/年で理想的な管理を実現できます。
  • ライフサイクルコスト最小化のためには、早期の対策と集中投資が非常に有効です。

(2)従来の維持管理(対症療法型事後保全)

従来型の維持管理を実施した場合
従来型の維持管理を実施した場合
総額10,800億円(今後50年間)
  • 従来型の維持管理方法では、管理目標を達成するために毎年約1.6倍(=217億円/132億円)の費用が必要になります。
  • しかし、現行の予算規模はこの費用より非常に低く、管理目標は達成できていません。劣化した施設をさらに劣化させ、近い将来「荒廃する“ふくしま”」となる危険性があります。
従来型から予防保全型の維持管理に転換すれば、今後50年間で約4,200億円の削減効果

中長期費用推計の精度向上には点検データの蓄積等、
今後の継続的なマネジメントが必要です。