舗装部門のマネジメント
舗装の現状と課題
福島県が管理する道路は全国第3位の延長を有し、その舗装延長は約5,400kmに達しています。
膨大な道路舗装を管理するため、舗装面の調査(路面性状調査)を定期的に実施しています。
舗装延長 | MCI (平均値) |
ひび割れ率 (平均値:%) |
わだち掘れ量 (平均値:o) |
平たん性 (平均値:o) |
|
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幹線道路 | 2,106q | 5.7 | 8.6 | 10.8 | 2.7 |
その他道路 | 3,280q | 4.8 | 18.3 | 13.1 | 3.1 |
県全体 | 5,386q | 5.2 | 14.2 | 12.1 | 2.9 |
※舗装の維持管理指数MCI (Maintenance Control Index): 路面特性を表すひび割れ率、わだち掘れ量、平たん性(縦断凹凸)の3つの要因を組み合わせて舗装の破損程度を10点満点で総合評価した指数
※幹線道路 : 緊急輸送道路指定路線、物流指定路線、一般国道のいずれか該当路線(区間)
※幹線道路 : 緊急輸送道路指定路線、物流指定路線、一般国道のいずれか該当路線(区間)
道路舗装は、自動車交通の荷重や気象の変化などの影響を常に受けるため舗装が老朽化し、ひび割れやわだち掘れといった損傷が発生します。
損傷の著しい場合には舗装の打ち換え等を行い、安全で快適な道路を提供しています。
しかし、膨大な舗装量を持つ福島県は、現行の舗装の維持管理予算および管理方法では、管理水準の低下が懸念されます。
- 一般に補修が必要な区間(MCI4未満) = 約1,340km (27.7%)
- うち早急に補修が必要な区間(MCI3未満) = 約700km (14.4%)
- 舗装補修予算は年間約20億円(2006年度)で、1年間で補修できる延長は60〜70km程度に過ぎません。
これらの損傷は、安全・快適な交通に支障をきたすだけでなく、騒音・振動などの道路周辺環境を悪化させる原因にもなります。
健全度(MCI)の将来推計
※50年後(2056年)の平均MCI=2.2
