| 分類 |
主な対象バイオマス |
実用化レベル |
技術の概要 |
| 燃焼 |
直接燃焼 |
製材工場等端材 |
実用化 |
直接燃焼して熱として利用する、あるいは、ボイラー発電を行う技術。製材工場等端材、林地残材、建築廃材やサトウキビなどの絞りかすであるバガスを用いて既に実用化レベルに達しているが、既存設備は自家消費用で必要最低限のエネルギー利用を目的とし、エネルギー利用効率が低いものが多い。 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| 家畜排せつ物 |
| 混焼 |
製材工場等端材 |
実証 |
石炭火力発電所等で化石資源とバイオマスを混合燃焼する技術。バイオマスの添加による発電効率等の低下を抑えて、安定運転することを目指す。 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| 固形燃料化 |
製材工場等端材 |
実用化 |
100℃〜150℃程度の加熱で木粉、または木粉と石炭の混合物を加圧し、リグニンをバインダとして成形固化し、燃料を得る。
また、食品廃棄物等を乾燥、選別し、可燃物を取り出して円柱状(ペレット)に固めた固形燃料(RDF)も製造されている。 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| 食品廃棄物 |
| 熱化学的変換 |
ガス化 |
熔融ガス化 |
製材工場等端材 |
実用化 |
バイオマスを400℃〜600℃で熱分解ガス化を行い、可燃性ガスを発生させ、次に発生した焼却灰を可燃性ガスを利用して1,300℃以上の高温で溶融処理する技術。発生した熱は発電等に利用。 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| 部分酸化ガス化 |
製材工場等端材 |
実証 |
バイオマスを部分酸化して生成ガスを製造する技術。得られたガスは熱利用や発電に利用されるほか、触媒を用いてメタノールに変換することができる。 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| 農作物非食部 |
| 低温流動層ガス化 |
製材工場等端材 |
実証 |
バイオマスを低温(600℃程度)でガス化する技術で、得られたガスは発電や熱利用に用いられる。原料となるバイオマスの前処理が容易であるというメリットがある一方、安定連続運転を阻害するタールの吸着・分解が大きな課題。 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| 農作物非食部 |
| 超臨界水ガス化 |
家畜排せつ物 |
基礎 |
超臨界水中では加水分解反応が迅速に進行し、同時に有機物が効率よく分解されることを利用して、バイオマス等をガス化する技術。エネルギー効率の改善が課題であり、高温高圧条件の実現のために必要なエネルギーをどう回収するかが課題。 |
| 食品廃棄物 |
| 下水汚泥 |
| 液化 |
急速熱分解 |
製材工場等端材 |
実証 |
500〜600℃にバイオマスを急速に加熱することによって熱分解を進行させ、油状生成物を得る技術。生成物を液化燃料として熱や発電に利用。 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| スラリー化 |
製材工場等端材 |
実証 |
木質系バイオマスを高温高圧の熱水で改質することにより、炭化して粉砕後、水を混ぜてスラリー化する技術。燃料としての利便性が向上する上に、木酢液が副産物として生産される。 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| 炭化 |
製材工場等端材 |
実用化 |
木質系バイオマス等の高カロリー化技術として古くから利用されており、バイオマスを酸化剤遮断下で加熱し熱分解により、効率よく炭素含有率の高い固体生成物(炭)を得る技術。 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| エステル化 |
生活資源(廃食用油) |
実用化 |
油糧作物から生産された植物油や廃食用油をメチルエステル化し、バイオディーゼル燃料を生産する技術。既に実用化されている。 |
| 生物化学的変換 |
メタン発酵 |
湿式メタン発酵 |
家畜排せつ物 |
実用化 |
家畜排せつ物や食品廃棄物を嫌気性発酵させ、メタンガスを発生させる技術。相当程度普及しつつあるが、処理廃液(メタン消化液)が排出され、その処理が大きな課題。 |
| 食品廃棄物 |
| 下水汚泥 |
| 乾式メタン発酵 |
家畜排せつ物 |
実証 |
低水分含量の原料でもメタン発酵が可能な微生物を利用した技術。処理残渣の炭化処理と組み合わせることにより、処理廃液を出さない処理システムを構築できる。 |
| 食品廃棄物 |
| 下水汚泥 |
| 二段醗酵 |
食品廃棄物 |
実証 |
食品廃棄物等のバイオマスを可溶化して、アセトン・ブタノール発酵もしくは水素発酵した後にメタン発酵させて、従来のメタン発酵に比べて高いエネルギー回収率を目指す技術。 |
| エタノール発酵 |
とうもろこし |
実用化(糖、でんぷん)実証(セルロース系) |
デンプン系資源を用いたエタノール生産技術については既に実用化されている。難分解性の木質系バイオマスに含まれるセルロースなどを糖化した上でエタノール発酵する技術については、技術開発中。 |
| さとうきび |
| 製材工場津端材 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| (※)福島県バイオマス総合利活用指針「うつくしまバイオマス21」(平成16年3月)をもとに作成 |
| ■ マテリアル(物質、原料、製品等)利用 |
| 分類 |
主な対象バイオマス |
実用化レベル |
技術の概要 |
| 肥料化 |
家畜排せつ物 |
実用化 |
家畜排せつ物を中心に広く利用されている。肥料としての利便性の向上や低コスト・省力的なたい肥化施設の開発、きょう雑物、有害物質の除去や低減が課題。 |
| 食品廃棄物 |
| 製材工場等端材 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| 下水汚泥 |
| 飼料化 |
食品廃棄物 |
実用化 |
食品・水産廃棄物については、家畜・養魚用飼料として既に相当量が利用されている。飼料としての保存性の向上と品質の安定が大きな課題。 |
| 水産廃棄物 |
| 農作物非食部 |
| 生分解性プラスチック |
とうもろこし |
実用化 |
ポリ乳酸やでんぷん系プラスチック製造技術については既に実用化され、商業ベースでの生産が行われている。 |
| さつまいも |
| 食品廃棄物 |
| 木質系素材 |
製材工場等端材 |
一部実用化 |
製材工場等端材、林地残材、建築廃材を利用した再生木質ボードや木材−プラスチック複合材については既に実用化されている。用途拡大や性能の向上が課題。
また、林地残材や建築廃材の成分を分離して再構成した木質プラスチックの開発による木材総合利用技術の研究が進められている。 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| 古紙 |
製材工場等端材、林地残材、建築廃材から化学工業原料として期待されるレブリン酸を製造する技術、さらには、木材炭化物からグラファイト等の機能性原料を製造する技術が注目されている。 |
| 工業原料・有用物質 |
水産廃棄物 |
一部実用化 |
水産廃棄物については、機能性食品原料(DHA、EPA、キトサン)などの形で商業ベースで生産が行われている。貝殻については、建設用資材などとして利用されている。 |
| 食品廃棄物 |
| 農作物非食部 |
| 製材工場等端材 |
食品廃棄物については、食物繊維やγ−アミノ酪酸(ギャバ)等は機能性食品原料として既に実用化されている。 他に様々な可能性があり、各種研究が行われている。 |
| 林地残材 |
| 建築廃材 |
| (※)福島県バイオマス総合利活用指針「うつくしまバイオマス21」(平成16年3月)をもとに作成 |