2月上旬情報(平成20年2月7日更新)
タンカー座礁事故のその後
新聞やテレビで報道されていますが、再浮上、撤去に向けて、陸上から旋回作業が進められていたジェーン号は、船体中ほどから真っ二つになりました。年明け後に作業が本格化してからは船首がどんどん海岸に向いていくのがわかり、今度こそ予定どおり船がなくなるのではと淡い期待を抱いていましたが・・・。今後は船首部分を解体しながら、沖に残った船尾部分の引き寄せ、撤去作業に改めて取りかかるようです。
新地 −シラウオ刺網漁解禁に向けて− 1/25に開かれた第2回シラウオ漁業者協議会で刺網の漁期が2/1〜4/30までと決まりました。今期のシラウオ資源は低位にあるため何らかの取り組みをという水試の提言を受けて、10日間の短縮となりました。支所内刺網漁業者のシラウオ部会では、前年同様5/10までの漁期を要望する声が多く、現状維持の方針で会議に望みました。しかし、他支所から漁期短縮の意見が相次いで出され、結果的に漁期短縮に合意しました。
相馬原釜 −漁模様− 底曳きは茨城県沖操業船が再び南下して、水揚げされる魚の数も種類も豊富になりました。キンメダイ、メヒカリが多く、水揚げ額の4割がキンメダイということもみられました。福島県沖操業船はマダラ、ズワイ、アカガレイを狙う沖組の水揚げが目立ちますが、今期好漁のヤリイカが大きくなってきて(箱売りで1,000円前後が多い)中間水深帯組の金額も上がっています。
小型船はマガレイ主体です。徐々に漁が減る時期になり、わずかずつ単価が上がっているようです。マダラがカレイ網に掛かり出しましたが、例年に比べて灘よりでの掛かりが悪いようです。
−底曳船頭会− 10月に水産工学研究所が操業中の底曳網の状況について調査した結果を、1/21の船頭会で報告しました。水深90m深の海域を操業した際の、海中でのオッターの開きや角度、網の開きや立ち方、漁具の負荷などのデータが紹介されました。期待していたグランドロープ周辺の映像は上手く撮れなかったそうですが、非常に興味深い内容で、参加した船頭達からは、水深やワープ長が変わると同じ網でも開き方が違うのか?計算でわからないか?などの質問もありました。
請 戸−シラウオ漁模様−
10隻程が船曳網でシラウオを獲っています。一日の水揚げは、10kg/隻・日といったところで、うまく当たれば30〜40kgという時もあるようです。単価も4,000円/kg前後なのでそこそこの水揚げになっています。
−ホッキ稚貝調査−
1/22にホッキガイの資源調査を行いました。通常の操業とは違う場所を曳いてきたとのことでしたが、例年の調査に比べ、採捕されたホッキの数量が少ないと感じました。また、新規発生と見られる稚貝は全部で数個体しかいなかったことから、今年も新規発生はほとんど無かったようです。
鹿 島−漁模様−
鹿島でもノロ(死んだ植物プランクトンかたまり、網に付着するもの)ががひどかったのですが、最近ノロが無くなり、魚も動き出したようです。 マガレイは水揚げが増えたせいか、単価が急に落ちてきました。少し前は何とか100円/kgを維持していたのですが最近は50円/kgに下落しています。高値は600円/kgほどを維持しているので危機感は無いようです。
久之浜−底曳資源学習会−
21日に底曳網漁業者を対象とした底魚資源の学習会を行いました。水産試験場の研究員より、ヤナギダコ、ヤナギムシガレイ、マガレイ、ミギガレイ、メヒカリ、マダラの6種について資源加入動向と資源水準に関する説明を受けました。ヤナギダコの加入が少ない他は、資源水準も中〜高位で横ばいとのことでした。
なお、当日は水産庁による「沖合性カレイ類資源回復計画」会議も併せて設けられ、キアンコウ&ヤナギムシガレイの禁漁を2カ年延長したいとの提案がなされ、了解されました。
−底曳き漁模様−
底魚の値段が一段と安くなっています。アンコウが1,400〜100円、マダラ330〜180円、ヤナギムシガレイ2,300〜500円、マガレイ460〜100円ほどで目立った高値の魚がありません。水揚金額も沖泊まりで40万円前後となっています。
なお、底曳きの燃油代は、水揚げ金額の3割を超えることも度々で相当厳しいとのこと。国の燃油対策事業を上手く活用したいと考えています。
四倉−サヨリ漁始まる−
小型船2隻がサヨリの2艘曳きに取り組んでいます。漁場は四倉前ですが、魚影は薄く、満足な水揚げになっていません。
−底曳き漁模様−
タコが纏まって獲れるため、燃油高のなかで何とか稼いでいるようです。日帰り操業での燃油使用量は1日当たり500〜600g、4〜5万円ほどかかりますが、親子2人乗りのため、なんとか経営していけるそうです。
沼之内−セグロイワシ漁−
小型船5隻が港前でセグロの船曳き網を行っています。水揚げ量は船毎に大きく異なり、ほとんど皆無の船から上限の2d近くを漁獲する船と様々です。漁獲物は全て勿来で入札のため、トラックで陸送となり、その後、落札業者の北茨城市大津の加工場まで更に運ぶそうです。
小 浜−直売所「ふらっと」の商品等を農水省「消費者の部屋」で展示へ−
2/4〜8に農山漁村の女性に関する展示を行うとのことで農水省から県に協力依頼があり、「ふらっと」と協議しました。その結果、さんまみりん干し、さんま・あなご骨揚げ、チラシを展示(無償提供)することとなりました。
勿 来−漁模様−
底びき網は、ヒラメがまとまり、19〜12万円の漁です。
船びき網でのセグロイワシの漁は不安定なものの、安値でも65円と高いため、まあまあの漁となっています。
なお、いわき船は2月も地元の勿来に水揚する予定です。何とか継続して欲しいものです。
−水産試験場及び水産事務所の船舶職員が「ロープワーク」の出前講座対応(30日)−
中学からの要望により、いわき市中央台南中学1年生(191名)を対象に総合学習としてロープワークの出前講座を行いました。初めての試みで、対象人数も多いことから、水産事務所と水産試験場が協議し、それぞれの船舶職員を総動員することで対応しました。船舶職員の中にはロープを腕や足に結ばせる人もいて(「手取り足取り」の指導)、一生懸命対応しました。生徒は勿論、先生も楽しそうでした。
手取り
足取り