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試験研究紹介
福島県水産種苗研究所の試験研究を紹介します。
試験研究一覧
(知りたい研究のをクリック)
栽培漁業技術開発事業(ホシガレイ)
栽培漁業技術開発事業(ヒラメ)
温排水利用開発研究(ヒラメ)
水産種苗特性調査(カレイ類)
水産種苗特性調査(アワビ)
モクズガニ種苗生産研究
生物餌料生産技術改良試験
冷水病対策技術開発事業(アユ)
コイヘルペスウイルス病対策事業
さけ資源増殖事業
餌料(じりょう)生物生産

栽培漁業技術開発事業(ホシガレイ) 
目的     安定・効率的な種苗量産技術の開発     
20年度成果 親魚養成技術
・漁獲養成魚の大きさ別に受精率、採卵数を比較した結果、平均受精率は大20.5、中26.7、小47.7%、1尾当たり平均採卵数は大109、中91、小31万粒と、大型は採卵数が多いが受精率が低く、小型は採卵数は少ないが受精率が高い傾向がみられた。
・活性の低い精子を人工精漿で希釈して媒精したが無処理の場合と、受精率に大きな差はみられなかった。
・人工4才魚21尾、天然魚を含む漁獲養成魚38尾にホルモン(LHRHa40μg/s)を投与し、約 3,000万粒を採卵し、約300万尾のふ化仔魚を得た。
種苗生産技術
・異なる注水条件による初期生残率の向上試験を行ったが、全般的に生残率が低く明らかにできなかった。
・着底から一時選別まで砂敷飼育の効果を調査した結果、成長に差はみられなかったが、高密度飼育時における無眼側の体色異常軽減に若干の効果がみられた。
・平均全長80mmと100mmの放流用種苗計23千尾を生産した。
21年度計画 親魚養成技術
・ホルモンの投与時期、手法について検討する。
種苗生産技術
・初期生残率向上、形態異常発生率低減を可能とする、飼育環境について検討する。
・放流調査試験用に全長80mmと100mmサイズの種苗を生産する。
・量産技術のフロー化を図り、生産コストを試算する。

栽培漁業技術開発事業(ヒラメ) 
目的     種苗の体色異常軽減技術の開発        
20年度成果 ・異なる配合餌料で飼育した14試験区間(7処理×2反復区)の無眼側体色異常状況を調査したところ、前年同様、飼料間で著しい差異が認められた(無眼側体色異常個体の割合:平均24.6%、0〜100%)。
・人工雌×天然雄由来仔魚について20〜 60日齢を水温を20℃に昇温する時期を変えた6試験区(3処理×2反復)の無眼側体色異常状況を比較したが、大きな差はみられなかった(無眼側体色異常個体の割合:平均0.3%、0〜2.0%)。
・両試験を通じて無眼側体色異常状況は例年よりも軽微であった。
21年度計画 ・異なる配合餌料で飼育した場合の体色異常出現状況を平年水温下で反復調査する。
・20℃以上の水温を体験させる時期を変える試験を実施し、体色異常出現状況を平年水温下で反復調査する。

温排水利用開発研究(ヒラメ) 
目的     放流種苗の遺伝的多様性の確保        
20年度成果 ・13〜20年度の放流種苗の遺伝的変異量は、12年度までの天然ヒラメよりも小さいと推定された。
・20年度放流種苗の無眼側体色異常個体の割合は、19.6%と大きく改善された。
・交配の違い(天然×天然、人工×人工)によって無眼側体色異常には差が認められなかった。
・20℃に昇温する時期を変えた6試験区の(3処理×2反復)において最も早く(50日齢)昇温した試験区の雌の出現割合は38.7%で他の試験区より低い傾向にあった。
21年度計画 ・21年度に生産される放流種苗をアイソザイム分析し、遺伝的変異性を把握する。
・水温変動区の性比、脊椎骨癒合個体の出現状況等を調査する

水産種苗特性調査(カレイ類) 
目的     飼育条件下での生物特性の把握        
20年度成果 ・購入した漁獲イシガレイにホルモン(LHRHa)を投与し、短期間に大量の卵が得られた。1〜4月の期間に得られ、ふ化率は2月をピークに3、4月と順に低下した。
・ふ化仔魚を15、18℃で飼育した結果、15℃で白化が、18℃で両面有色が多く出現した。
・低水温に暴露して供試魚の状況を比較したところ、18℃で飼育した種苗に比べて15℃で飼育した種苗の方が低水温への耐性が高かった。
21年度計画 ・イシガレイについて、LHRHa投与による採卵について、再現試験を実施する。
・得られた仔稚魚を常法で飼育し、体色異常等の出現状況を調査する。
・稚魚のサイズが低水温耐性に及ぼす影響を調査する。

水産種苗特性調査(アワビ) 
目的     飼育条件下での生物特性の把握        
20年度成果 ・天然親貝雄3個体、雌2個体の総当たり交配を実施し、定法により飼育した。6家族のうち1家族で成長、生残が低い傾向にあった。日間成長量80〜100μ/日以上の個体については密度効果が認められたが、60μ/日以下の個体については密度効果では説明できなかった
21年度計画 ・再度各交配群を作出し、補完調査を行う。

モクズガニ種苗生産研究 
目的     安定・効率的な種苗量産技術の開発      
20年度成果
(終了)
親ガニ養成技術
 5尾の雌から、1尾あたり18.5万〜49.9万尾、総数152.8万尾のふ化幼生を得た。
種苗生産技術
 30L水槽を用い、飼育条件(水温・塩分等)を変えてふ化幼生の飼育試験を行った結果、全体的に生残率は低かったが、19年度同様水温は 20℃より24℃の方がよい傾向がみられた。

生物餌料生産技術改良試験 
目的     重要水産生物の優良種苗生産技術の開発          
21年度計画
(新規)
・クロレラを餌に用いてワムシの連続培養試験を行い、従来の餌であるナンノクロロプシスと比較する。

冷水病対策技術開発事業(アユ) 
目的     アユ冷水病防疫技術の高度化          
20年度成果 ・種苗生産施設において親魚及び稚魚の保菌検査を実施した。
21年度計画 ・種苗生産及び中間育成施設において、採卵前の親魚及び出荷前の稚魚の保菌検査を行い、防疫対策を指導する。
・発病時に環境(飼育時、河川)等に関する聴き取り調査を行う。

コイヘルペスウイルス病対策事業 
目的     魚病対策指導          
20年度成果 ・5〜11月にかけて、県内の養殖業者の現地調査を毎月1回行った結果、異常は見られなかった。
21年度計画 ・例年と同様の方法で養殖業者の現況調査を行う。
・病魚のPCR検査を行う。

さけ資源増殖事業 
目的     サケ健全種苗育成のための技術指導      
20年度成果   ・県内9河川のふ化場を巡回し、問題点を指摘し、改善を指導した。
・各ふ化場産の稚魚は良好な海水適応性を示した。
21年度計画 ・例年と同様にふ化場の巡回指導を行う。
・稚魚の海水適応試験を行う。

餌料(じりょう)生物生産 
・ホシガレイ、ヒラメ等の初期餌料(じりょう)であるシオミズツボワムシと、その餌になるナンノクロロプシスの生産を行っている。


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