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相馬支場ニュース |
− NO.25 平成22年11月発信 − |
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目次 (クリックすると記事へジャンプします) 3 シラスほぼ終漁 5 サワラの好漁続く
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(注)記事は平成22年10月の出来事について作成しています。 水揚量等のデータは相馬双葉漁業協同組合相馬原釜支所(以下、相馬原釜)の 統計によるものです。 |
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サケは9月からさし網や沖合底びき網で少量の水揚げがありましたが、10月にサケ定置網が設置され水揚げが本格化しました。
しかし、10月末までの水揚量は27トンで、ここ10年で最低でした(水揚金額は8百万円で、ここ10年で第9位)。サケの不漁は相馬原釜だけではなく県全体に共通した特徴です(県全体の統計はこちら)。 不漁の原因として、9、10月の海の表面水温が平年よりも高く、サケの回帰が遅れていることが考えられます(表面水温の平年差は、9月は+2.7℃、10月は+1.4℃:詳しくはこちら)。 |
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(1)水揚量、金額(全魚種合計) 10月の沖合底びき網の水揚量は609トン(ここ10年で第4位)とまずまずだったものの、水揚金額が230百万円(同第9位)と少なく、漁業者にとっては厳しい結果でした。
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(2)主要魚種の水揚量、金額 10月の水揚量の上位3種はマガレイ、ヤナギダコ、ミズダコ、水揚金額の上位3種はマガレイ、ヤナギダコ、キチジでした。 |
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@マガレイ 水揚量は149トン(ここ10年で第2位)と多かったのですが、単価が316円/kg(同第9位)と安く、水揚金額は47百万円(同第5位)にとどまりました。
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Aヤナギダコ 水揚量109トン(ここ10年で第5位)、水揚金額28百万円(同第6位)、単価254円/kg(同第5位)と、いずれも平均的な値でした。 |
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Bミズダコ 水揚量(36トン)、水揚金額(13百万円)ともに、ここ10年で第1位でした。ただし、単価は361円/kgとここ10年で最低でした。
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Cキチジ 水揚量は13トン(ここ10年で第4位)でしたが、単価が1,466円/kg(同第3位)と高く、水揚金額は19百万円(同第2位)になりました。
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D水揚量の昨年との比較 マガレイ、ヤナギダコ、ミズダコでは増加し、キチジでは減少しています。これは、資源量の変動もさることながら、昨年は大型クラゲが大量に来遊したことが関係しています(昨年の大型クラゲの記事はこちら)。つまり、昨年はマガレイやタコ類の漁場で大型クラゲが入網しやすかったために、漁場を変更してキチジの狙い操業が増えたことが関係しています(こちらもご覧ください)。 今年は大型クラゲの来遊は極めて少なく、目撃された場合でも1回に数個体のみとなっています(詳しくは漁業情報サービスセンターの情報をご覧ください)。このため、例年どおりマガレイやタコ類を狙う船が多くなり、マガレイ、タコ類の水揚げ増加とキチジの水揚げ減少につながったと考えられます。 |
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(3)操業パターン 前号で、沖合底びき網漁船の操業パターンを「マガレイ中心」「ヒラメ中心」「タコ中心」「キチジ中心」の4つに分けました。 10月中旬にはタコ中心の船が最も多くみられ、これにヒラメ中心の船が続きました。しかし、10月末にはタコ中心の船が減少し、マガレイ中心の船が増加しました。漁業者に聞いたところ、タコの入網が悪くなったため、マガレイ狙いに転換する船が増加したとのことです。 |
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操業パターンごとの特記事項は次のとおりです。 @マガレイ中心の船 9月はマアジも多く水揚げしていましたが、10月はマアジが減少しヤリイカが増えました。漁業者によると、マアジの減少は魚群が南方に移動したためだそうです。 |
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Aヒラメ中心の船 9月と大差ないと思われます。 |
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Bタコ中心の船 9月と大差ないと思われます。 |
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Cキチジ中心の船(深海域で操業) 中には、10月下旬からマダラ狙いの船がみられるようになりました。漁業者に漁場を尋ねたところ宮城県山元町〜亘理町沖合の水深350m付近とのことでした。例年ならこの時期は双葉町沖合の水深350m付近が漁場となっているそうで、今年は魚群の南下が遅い(底層水温が高め?)と感じているそうです。 |
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なお、10月18日に、タコ中心のある船が、カグラザメ科のエドアブラザメ(全長65cm)を水揚げしました。エドアブラザメを確認したのは平成19年5月以来のことです(詳しくはこちら)。口の中からアカガレイの稚魚(全長13cm)が出てきました。 |
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3 シラスほぼ終漁 |
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相馬原釜のシラス漁は10月下旬にほぼ終漁となり、カエリ(シラスより大型の稚魚)狙いに転換しました。 (1)10月の水揚量、金額 それぞれ95トン、42百万円で、ここ10年でそれぞれ第7位、第6位でした。10月末までの累積水揚量(767トン)はここ10年で第2位(平成20年に次ぐ)でした。しかし、平成19、21年は11〜12月に水揚量が伸びたことから、今年の年間水揚量(12月末までの累積)は平成19、21年を下回り第4位になるものと思われます。 |
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(2)漁場、全長組成等の推移 @10月上旬(詳しくはこちら) 9月下旬は相馬地区と南相馬地区に分散しての操業でしたが、10月上旬にはほとんどの船が相馬地区で操業しました(南相馬地区では、水深5m以浅域でしかシラスが漁獲できなくなった)。相馬地区、南相馬地区ともに全長24mmの個体が水揚げの中心で、小型個体の漁獲加入はみられませんでした。平均単価は485円/kgでした。
A10月中旬(詳しくはこちら) 引き続き相馬地区のみでの操業となりました。最も多く漁獲されたのは全長27mmの個体(10月上旬の主群が成長したと考えられる)で、小型個体の漁獲加入はみられませんでした。全長30mmを超える個体の割合が増加したためか、平均単価が314円/kgに下落しました。
B10月下旬(詳しくはこちら) 漁場は引き続き相馬地区のみで、小型個体の漁獲加入はみられませんでした。平均単価は更に下落し174円/kgになりました。 |
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(1)水揚量、金額(全魚種合計) 10月のさし網の水揚量は54トンで、ここ10年で最低でした(水揚金額は51百万円で、ここ10年で第8位)。
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(2)主要魚種の水揚量、金額 9月の水揚量の上位3種はヒラメ、マコガレイ、イシガレイでしたが(詳しくは前号)、10月はヒラメ、イシガレイ、マコガレイの順になりました(それぞれ12トン、8トン、6トン)。 9月の水揚量をここ10年でみると、ヒラメは中位、イシガレイは低位、マコガレイは高位でしたが(詳しくは前号)、この特徴は10月も同じでした(それぞれ第4位、第9位、第1位)。 |
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10月上旬に相馬原釜のある漁業者は、期待していたホウボウやメイタガレイの水揚げが少量にとどまっていると感じていました(詳しくはこちらのブログ)。今年10月のホウボウとメイタガレイの水揚量は、ここ10年でともに第5位でした。どちらも不漁とは言えませんが、メイタガレイは昨秋は水揚量が特に多かったので(詳しくは漁業者のブログおよび水産試験場の調査結果)、今年はいま一つと感じているものと思われます。 |
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5 サワラの好漁続く |
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10月の流し網によるサワラの水揚量、金額はそれぞれ8トン、6百万円で、どちらもここ10年で第2位でした。10月末までのサワラの累積水揚量は70トンで、好漁年だった平成19年の年間水揚量の約1.9倍になりました。シラスからサワラ流し網に切り替えた船もみられ、漁業者のサワラへの期待が引き続き高いことがうかがえます。 サワラの尾叉長(頭から尾びれのくびれまで)を測定したところ、9月に多かった60cm台前半の個体の割合が減少し、代わりに9月はほとんどみられなかった70cm台の個体の割合が増加しました。また、最も多く水揚げされたのは、9月は65cmの個体でしたが、10月は67cmの個体でした。 |
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曳き釣り(トローリング)は、船を走らせながら疑似餌などを曳いて魚を釣る漁法のことです。10月10日頃から、さし網をから曳き釣りに転換する船が現れました。 |
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曳き釣りによるメジ(クロマグロの幼魚)の水揚量、金額はともにここ10年で第3位でした(それぞれ2トン、2百万円)。一方、カツオの水揚量、金額はともにここ10年で第2位でした(それぞれ0.7トン、0.5百万円)。 |
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市場で確認した範囲では、1日1隻あたりの最大の水揚尾数はメジでは52尾、カツオでは23尾でした。 |
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メジとカツオの尾叉長(頭から尾びれのくびれまで)を測定したところ、メジは48cm(体重2kg台前半)、カツオは55cm(同3kg台前半)の個体が最も多く水揚げされていました。漁業者からは、8kgのメジ(推定尾叉長75cm)を漁獲したこともあったと聞きました。平成19年(ここ10年で水揚量が最多)の調査結果と比較すると、メジ、カツオともに今年の方が2〜3cm大型でした。 |
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漁業者に漁場を聞いたところ、南相馬市小高区沖〜宮城県亘理町沖の水深150〜180m域だそうです。これほどの広範囲を1隻だけで動き回って魚群を探すのは大変なので、仲間同士で情報交換しながら操業しているとのことでした。 |
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