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死にたいと言われたら

自殺の危険の高い人の心理状態
ほとんどの人は、自殺することに対して、生きていく苦しみから逃れたいという衝動とともに、生きたいという相反する感情が同時に存在しています。自殺の危険が高まると、思考・感情・行為が非常に幅の狭いものになり、「自分はもうどうしようもない」「死ぬしかない」と、ひどく極端な思考に陥ってしまいがちです。

死にたいと言われたら
「死にたい」と相手に言われたら、それを聴いた人は誰でも驚き、不安に駆られ、何も答えることができなかったり、反対に、何とかしようとして、「そんなこと言わないで」「頑張って」などと慰めたり、励ましたり、説得にあたったりしがちなものです。
 しかし、そうした対応は、聴いた側の気持ちを楽にすることには役立っても、相手には、話しきれなかった思いと受けとめてもらえなかった空しさだけが残る場合が多いものです。
 「死にたい」という言葉が出る背景はさまざまだと思います。
 「(高齢となり)もう迎えが来てもいい」という意味の言葉の置き換えだったり、病苦・先行き不安・生活の不満・日常の空しさ・悲しさ・寂しさといった感情が、「死にたい」の言葉になって表れるものと考えられます。
 もし、踏みとどまって、「死にたい」という気持ちに添って、逃げずに、ひたすらに、じっくりと話を聴き、受けとめることができたなら、相手は、「死にたい」という気持ちをもう一度自分の心の中に受けとめ直すことができ、その結果、新たな展開が生まれることもあるのではないでしょうか。

 「死にたい」と言われたら、まずは「どうしたのですか?」とたずね、相手が何を伝えようとしているのか、相手と目線を合わせ、相手の気持ちに寄り添い、耳と目と心で丁寧に聴くことを心がけましょう。