| 病 原 体 | IHNウイルス(ラブドウイルス属) |
| 宿 主 | ヤマメ・サケ・ニジマスの2ヶ月齢の稚魚期に多く発生し、成魚でも発生する。 |
| 発生時期 | 水温が12゚C以下の春先に多く発生。 |
| 症 状 | 眼球突出・体色黒化・腹部膨満・鰓の褪色・体表にV字状の出血など。 発生した場合の生残率は3%以下と言わる。 |
| 対 策 | 有効な薬剤はない、7日間程度の餌止めにより治まることもある。 ウイルスを持ち込まないこと、消毒の徹底などの対策が重要。 |
| 病 原 体 | IPNウイルス(ビルナウイルス属) |
| 宿 主 | カワマス・ニジマス・ギンザケの稚仔魚期に多く発生し、成魚でも発生。 |
| 発生時期 | 水温が10〜13゚Cで多く発生。 |
| 症 状 | 錐もみ状の狂奔遊泳・糞ひき・眼球突出・体色黒化・腹部膨満など。 |
| 対 策 | 有効な薬剤はない。ウイルスを持ち込まないこと、卵消毒の徹底などの対策が重要。 |
| 病 原 体 | Aeromonas salmonicida (非運動性短桿菌) |
| 宿 主 | 淡水魚全般。 |
| 発生時期 | 水温が10゚C以上に上昇し始める頃から多く発生。 |
| 症 状 | 体表に「せっそう」と呼ばれる発赤がよくみられる。 |
| 対 策 | 有効薬剤として、オキソリン酸、塩酸オキシテトラサイクリン、ダイメトンなどがあるが、耐性菌が出現しており、常に薬剤感受性を調査し、適した薬剤を投与する必要がある。 |
| 病 原 体 | Renibacterium salmoninarum (グラム陽性 微少桿菌) |
| 宿 主 | サケ科魚類 |
| 発生時期 | 春期の水温上昇期最も多い。 |
| 症 状 | 眼球突出・腹部膨満、症状が進むと体表に点状出血やミミズ腫れがみられる。 開腹すると、腎臓に種々の大きさの白色の腫瘍状のものがみられる。 |
| 対 策 | 有効な治療薬がない。(フロルフェニコールが有効との試験結果あり) 他からの病下菌の侵入防止が重要である。 |
| 病 原 体 | Flavobacterium branchiophilum (桿菌 |
| 宿 主 | サケ科魚類やアユなどの稚魚 |
| 発生時期 | 稚魚期の春季から夏季に多く発生。 |
| 症 状 | 鰓蓋がやや開きぎみになった病魚が多く確認される。注水部や流れの無いところに集まりフラフラと泳ぐ。 |
| 対 策 | この細菌は、もともと水中や泥の中などに広く分布している。 過密飼育・低溶存酸素状態・高アンモニア濃度などのストレスと関係が深く、ひどい場合は50%以上の死亡率となり、環境が悪いと再発する。 3%食塩水(水1t:塩30kg)で1分間の浸漬、または1%食塩水でエアレーションを行いながら1時間の浸漬を1日1回・3日間行う。 あわせて池の消毒と清掃を行い、以後適正な飼育環境を整える。 |
| 病 原 体 | Flavobacterium psychrophilum (長桿菌) |
| 宿 主 | サケ科魚類・アユなど |
| 発生時期 | 水温が10゚C〜23゚Cで多く発生 |
| 症 状 | 仔魚期=卵黄嚢が破れる。 稚魚・成魚=尾鰭や背鰭などの鰭が崩落し、筋肉が露出する。 |
| 対 策 | 有効薬剤として、スルフィソゾール、フロルフェニコール、塩酸オキシテトラサイクリンなどがあるが、耐性菌が出現しており、適した薬剤を投与する必要がある。 アユが生息している河川内では冷水病菌が蔓延しているため、河川からの魚の持ち込みや取水に注意が必要。 |
| 病 原 体 | Saprolegnia parasitica などの水生菌類 |
| 宿 主 | 冷水魚・温水魚・魚卵・水生昆虫・両生類など |
| 発生時期 | 周年・特に性成熟期に多く発生 |
| 症 状 | ミズカビは、頭部や尾部に菌が綿のように繁殖し、皮膚や鰭が欠落する。 |
| 対 策 | 水生菌は水中に常に存在する。本来は魚の免疫力により発病を防いでいる。 しかし、環境の悪化により水中にミズカビ濃度が高まったり、ストレスによる魚体の免疫力の低下や、体表のすり傷などが原因で発病する。 軽度の病魚はマラカイトグリーン溶液やメチレンブルー溶液による薬浴で治療出来るが、これらの薬剤は食用魚には使用できない。症状が進行した病魚は取り除く。 また、飼育環境が主な原因なので、池の消毒と清掃を行い、以後適正な飼育環境を整える。 |
| 病 原 体 | 原生動物の繊毛虫類 Torichodina属 、Chilodonella属等 |
| 宿 主 | 淡水魚全般 |
| 発生時期 | 1g以下の稚魚期、春季から夏季の水温上昇期に多く発生 |
| 症 状 | 顕著な外観症状はない。摂餌不良、動きが鈍くなり、流れの穏やかな場所に寄る。 |
| 対 策 | 注水量の不足、水の停滞、水質の悪化等で魚の活力が低下して大量寄生を受けるのが原因であるため、これら環境の改善が重要。体表に寄生した原虫の駆除は5〜10%食塩水1〜2分浴、0.2%酢酸1〜2分浴が有効。 |
| 病 原 体 | 甲殻類 Salmincolra californiensis |
| 宿 主 | サケ科の魚類 |
| 発生時期 | 周年、特に夏場に被害が多く発生します |
| 症 状 | 鰓腔や口腔に数ミリ程度の黄白色の虫体が寄生する。感染魚は、寄生虫を取り除こうとして突発行動や飛び跳ねたり、水槽に体を擦り付けるため鰭の擦り切れが観られる。 |
| 対 策 | 簡易で有効な駆除方法はなく、鰓などについた寄生虫をピンセットなどで1匹ずつ取り除く。 罹虫している魚を持ち込まないよう注意する。 塩分耐性が低下しているため、食塩による消毒を行わない。 |
| 原 因 | 環境要因による? |
| 対 象 魚 | イワナ・ヤマメなど |
| 発生時期 | 1gサイズ以下の稚魚で発生 |
| 症 状 | 体色黒化・鰓の貧血・頭部や腹部の水腫・体表の出血が主な症状 |
| 対 策 | 高密度飼育や高アンモニア濃度・急激な水温変化・濁り水などによるストレスが原因で発生する。 異常が現れたら、2%の食塩水浴(水1t:塩20kg)でエアレーションを行いながら30分浸し、1日1回・3日間行う。濁り水が出た後の発病が多いため、事前に食塩水浴を行っておくと良い。 |
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