| 病 原 体 | KHV(Koi herpesvirus)と呼ばれるウイルス |
| 宿 主 | コイ、ニシキゴイ |
| 発生時期 | 6月〜10月の発生が多い |
| 症 状 | 行動緩慢、摂餌不良となり死亡率が高く、目立った外部症状が少ないが、エラぐされを併発する場合が多い。 |
| 対 策 | 現在のところ有効な対策はない。 |
| そ の 他 | 本病は、持続的養殖生産確保法における特定疾病に指定されており、発生した場合は、移動制限や焼却などのまん延防止措置が取られる。 |
※ コイヘルペスウイルス病に関する詳しい情報は こちら
◆カラムナリス病(鰓腐れ病、口腐れ病)
| 病 原 体 | Flexibacter columnaris (滑走細菌) |
| 宿 主 | 淡水魚全般 |
| 発生時期 | 初夏に多く発生。水温の急変、水質の悪化時に発生。 |
| 症 状 | エラぐされの場合、外観症状は無いが、注水口に寄ってフラフラ泳いだり摂餌不良となる。鰓蓋を開けると鰓が一部変色(白)していたり、泥が着いているように見える。 口ぐされの場合、口の周辺が炎症を起こし黄白色または赤色に変色して見える。症状が進むとただれたようになる。ミズカビの二次感染も起こる。 |
| 対 策 | 過食をさける。飼育環境を整える。 サルファ剤、フラン剤による薬浴、経口投与。 |
| 病 原 体 | 非定型型Aeromonas salmonicida (非運動性短桿菌) |
| 宿 主 | ニシキゴイ、キンギョ、マゴイ |
| 発生時期 | 春先に多く、水温が10〜20゚Cで最も多く発生。 |
| 症 状 | 初期には表皮の白濁点としてみられるが、重症になると鱗が剥がれ、真皮もただれ、筋肉が露出する。 |
| 対 策 | 25℃以上の高水温で回復する。 オキソリン酸、塩酸オキシテトラサイクリン、ダイメトンなどの抗菌剤の経口投与、薬浴が患部への薬剤の塗布も有効であるが、大規模飼育している食用ゴイに対しては経済的に治療は困難。 |
| 病 原 体 | Aeromonas hydrophila (運動性短桿菌) |
| 宿 主 | 淡水魚全般。 |
| 発生時期 | 水温が10゚C以上に上昇し始める頃から多く発生。 |
| 症 状 | 皮膚や鰭に皮下出血性の赤斑が見られるのが特徴。立鱗を伴うことが多く、食欲不振、時には眼球突出、腹部の膨満などの症状が現れる。 |
| 対 策 | 有効薬剤として、オキソリン酸、塩酸オキシテトラサイクリン、ダイメトンなどがあり経口投与、薬浴が有効である。 |
| 病 原 体 | 原生動物の繊毛虫類 Torichodina属 、Chilodonella属等 |
| 宿 主 | 淡水魚全般 |
| 発生時期 | 春期の水温上昇期最も多い。 |
| 症 状 | 顕著な外観症状はない。摂餌不良、動きが鈍くなり、流れの穏やかな場所に寄る。 大量寄生を受けると粘液の異常分泌がみられる。 |
| 対 策 | 注水量の不足、水の停滞、水質の悪化等で魚の活力が低下して大量寄生を受けるのが原因であるため、これら環境の改善が重要。体表に寄生した原虫の駆除は0.5〜1%食塩水永久浴が有効。 |
| 病 原 体 | 白点虫 Ichthyophthirius multifiliis (原生動物) |
| 宿 主 | 淡水魚全般 |
| 発生時期 | 春季から夏季の水温10〜18℃時に多く発生 |
| 症 状 | 体表や鰭にたくさんの白点が見られ、鰓にも寄生を受けている。 食欲がなくなり衰弱し、注水口に集まったり、水面を浮遊したり、池底に静止したりする。また、狂ったような動作を見せることもある。 |
| 対 策 | 1%食塩水でエアレーションを行いながら1時間の浸漬を1日1回・3日間行う。 または水1トン当たりメチレンブルー1〜2gで数日間の薬浴。 |
| 病 原 体 | Gyrodactylus、Dactylogyrus (いずれも扁形動物、単生類) |
| 宿 主 | 淡水魚全般 |
| 発生時期 | 周年発生。ギロダクチルスは秋から春の低水温時期に、ダクチロギルスは春から夏の高水温時に多く発生する。 |
| 症 状 | ダクチロギルスは主に鰓に寄生することが多く、ギロダクチルスは鰓、体表、鰭に寄生する。病魚は食欲がなく、水面を浮遊するなど動作が綬慢となり、体表を異物に擦り付けるようになる。
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| 対 策 | トリクロルホン(マゾテン、ディプテレックス等の主成分)がよく効くが、トリコジナ等と混合寄生している場合には、ホルマリン、過マンガン酸カリウム、食塩などが効果的である。 |
| 病 原 体 | イカリムシ Lernaea`cyprinacea (甲殻類) |
| 宿 主 | 淡水魚全般 |
| 発生時期 | 春から秋にかけて発生。水温15℃以上で活発。 |
| 症 状 | 魚体の体表、鱗、鰓など、あらゆる所に寄生し、大型鯉では口の中に寄生することも多い。寄生されると、部分的に発色、充血し、粘液の異常分泌や上皮細胞の増殖のため、多少隆起したようになる。寄生部位には3〜12o程度の棒状の虫が突き刺さっていて、肉眼で容易に確認することができる。 |
| 対 策 | ピンセットで除去するか、トリクロルホン(マゾテンなどの主成分)の散布による駆虫を行う。また傷跡への二次感染を防ぐため、抗菌剤(エルバージュやパラザンD等)や消毒薬で消毒を行う。 |
| 病 原 体 | チョウ Argulus japonicus (甲殻類) |
| 宿 主 | 淡水魚全般 |
| 発生時期 | 春から秋にかけて発生。水温15℃以上で活発。 |
| 症 状 | 魚の体表面に吸盤で付着し、魚から魚へも移動する。寄生されるとその刺激のため池の底や壁面に体を擦るような泳ぎ方をし、、部分的に赤く炎症を起こすこともある。 |
| 対 策 | トリクロルホン(マゾテンなどの主成分)の散布による駆虫を行う。 発生防止には池内の堆積物等を掃除して清潔にすること。 |
| 病 原 体 | Saprolegnia parasiticaなどの水生菌類 |
| 宿 主 | 冷水魚・温水魚・魚卵・水生昆虫・両生類など |
| 発生時期 | 周年・特に低水温期に多く発生する |
| 症 状 | ミズカビは、頭部や尾部に菌が綿のように繁殖し、皮膚や鰭が欠落する。 |
| 対 策 | 水生菌は水中に常に存在する。通常は魚の免疫力により発病を防いでいる。 しかし、環境の悪化により水中にミズカビ濃度が高まったり、ストレスによる魚体の免疫力の低下や、体表のすり傷などが原因で発病する。 軽度の病魚は70ppmのマラカイトグリーン溶液による10秒薬浴(または1ppmで30〜60分もしくは0.2〜0.3ppmで48時間)で治療出来るが、当薬剤は食用魚には使用できない。症状が進行した病魚は取り除くこと。 また、飼育環境が主な原因なので、池の消毒と清掃を行い、以後適正な飼育環境を整える。 |
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