防疫対策ついて

発病メカニズム
魚病が発生するメカニズム
◆免疫力の低下
 不適切な飼育管理に より、免疫力が低下します。 


◆ 病原体の侵入
 魚の購入や他業者からの伝播、河川水などから侵 入します。


◆ 環境条件
 病原体の繁殖に適した水温や濁り水などの病 気が発生しやすい条件です。
            


 上の図のとおり、大抵の病気は3つの要因が揃うと発生します。即ち、3つの要因のうち1つでも条件が満たされなければ、ほとんどの病気は発生しません。

病原体が魚の体内に侵入したとき、魚自体が持つ免疫力により感染や発病を防いでいます。  しかし、飼育方法や管理状況が悪いと、ストレスなどにより免疫力が低下し、病気が発生しやすくなります。

 病原体については、購入した魚が保菌していたり、また飼育用水や土中に魚病を発生させる常在菌が含まれているため、侵入を完全に防ぐことは困難ですが、消毒の徹底や器具の専用化などにより池全体への感染防止を図ることができます。

環境条件については、病原体の種類により増殖するのに適した水温が異なることや、降雨等による水温変動、濁りなど、人為的コントロールが困難な面があります。それだけに飼育池内の清掃や、溶存酸素、換水率等の条件を整えることが重要です。



魚病を発生・拡大させないための基本的な手段

(1) 適正な飼育管理による対策
  酸素量不足・栄養不足・水質低下などのストレス要因から体表粘液や鰓機能が低下します。病原体に対する免疫力も低下し、病気が発生しやすくなることから、常にこれら環境に注意し、飼育環境を整える。

(2)病原体の侵入防止
 種苗の購入等の際には健苗を購入するほか、可能な限り病歴等を調査し、重大な魚病の保菌が疑われる種苗は購入しない。
 輸送に用いる器材、車両等の消毒を徹底し、病原体の侵入を防ぐ。

(3)消毒の徹底による対策
 池や用具・卵の消毒により、病原体の感染、伝搬を未然に防ぐ。
 飼育器具等は飼育池毎に専用のものを用意し、共用をさけることで病原体の伝搬を未然に防ぐ。

(4)薬剤の使用にあたって
 病気が発生した場合、最終的な手段として薬剤の投与を行うことがありますが、全ての病気に効くとは限りません。特に、ウイルス性の病気に対する薬剤はありません。
 細菌性の病気の場合、抗生物質などの投与によりある程度の治療効果が見込まれますが、特定の薬剤が効かない耐性菌が出現しないよう、適切な薬剤選択と適切な投与による治療をしてください。
 薬剤があるからといっても魚病対策を怠らず、適正な飼育管理により魚病を発生させないことが最も重要です。
 また、薬剤を使用した場合、出荷規制などがありますので、用法・用量を遵守して下さい。
 なお、病魚、へい死魚、異常魚を速やかに取上げ、焼却、埋却等、適正に処分すること。あるいは薬剤投与しても効果がない場合は、感染が疑われる魚をすべて処分し、被害の拡大を防ぐことも一つの防疫対策です。
 病気を特定せずに薬剤や食塩などを使用すると、かえって悪い結果をもたらすことがありますので、当試験場など専門家に相談して下さい。


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