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●世界の子どもたち/ジャマイカ 文と写真 鈴木淳也(青年海外協力隊員) 〜ダンスが上手で元気〜 「ゲーリー、ゲーリー」。保護者や在校生からのひときわ大きな声援と拍手の中で、卒業生のゲーリーくん(12歳)が校長先生の待つ壇上へ向かいます。 ジャマイカの首都キングストンにある小学校で行われた卒業式。卒業証書と記念品を受けとると、ゲーリーくんは、校長先生としっかり握手を交わしました。
●陽気な人々 ジャマイカは、美しいカリブ海にかこまれた常夏の島国です。まずしさや犯罪、高い失業率などの問題をかかえていますが、人々はみんな陽気です。 子どもたちもとても明るく元気で、よく笑い、瞳はまぶしいほどにかがやいています。レゲエ音楽が生まれた国で、子どもから大人までダンスが上手です。 卒業式でも、明るい雰囲気の中、笑顔で「おめでとう」といい合う姿があちらこちらで見られます。「日本では別れをおしんで泣く子が多いんだよ」といったら、ゲーリーくんは不思議そうにしていました。
●学校が好き ジャマイカの小学生は、朝8時から午後2時半まで学校で過ごします。人数が多い学校は、朝7時から12時まで、または12時から夕方5時までと、2部にわけられます。 学費はかかりませんが、制服代や教科書代などが必要です。まずしさなどのため、小学校に通えない子も1割以上います。どの子も学校に通えるとことを感謝していて、「学校が好き、勉強が好き」といいます。
ジャマイカには約260万人が住んでいるそうですが、それとほぼ同じ数の人がアメリカやイギリス、カナダなどに出かせぎに行っていて、国内の親類に仕送りし、生活をささえているといわれています。 両親がそろっている子どもは約6割です。10人の子どものうち3人は、お母さんだけの家庭です。両親が離婚していたり、経済的にめぐまれなかったりで、複雑な家庭の事情をかかえた子がたくさんいます。
●夢いっぱい 子どもたちに、将来の夢を聞きました。男の子には医師や教師、兵士、技術者、女の子には教師や看護師が人気です。 ゲーリーくんに好きなことばをたずねると、「教育は成功へのかぎ」という応えが返ってきました。 家庭の事情で長い間、おばさんとくらしていたゲーリーくん。卒業後はアメリカにうつり、お母さんとの生活を始めます。
「医者になって、人々を救いたい。病気やケガで苦しむ人の役に立ちたい」という夢に向かってがんばってほしいと思います。
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