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ジャマイカ レポート Vol. 1
(ジャマイカの概要−1)


●私の任国 ジャマイカの紹介

私の任国であるジャマイカは、中米カリブ海(キューバから南100km)の場所に位置し、国土が秋田県とほぼ同面積の島国であります。人口は約260万人で、福島県の人口とほぼ同じ。ジャマイカは国家が誕生してまだ40年の若い国です。ジャマイカがイギリスから独立するまで歩んできた歴史は、決して生易しいものではありませんでした。

1494年にコロンブスがジャマイカに来た当事、原住民であるアラワク族が平和に暮らしておりましたが、その後、スペイン人による過酷な強制労働と疫病により絶滅してしまいました。その後、スペイン、イギリスによる植民地支配の時代を経て1962年に独立を果たしました。現在のジャマイカ人は、奴隷として強制的に連れてこられたアフリカ黒人の子孫が中心となっており、人種構成はアフリカ系黒人91% 混血7.3% その他 1.7%(イギリス系、インド系、中国系、シリア系、)となっています。この国の題銘(モットー)は"Out Of Many One People(さまざまな人種からなるひとつの国民)"であり、人種を越えて、ひとつの国の国民としてともに歩もうとする姿勢を時々感じます。


2002年8月6日 独立40周年記念日の祭典

街中ではアジア系の人々は、よく声をかけられ、からかわれることが多いのですが、基本的に、歴史背景や国の掲げるモットーからわかるように、極端な差別意識を持つ人は少ないように思います。職場のスタッフもとても親切です。公用語は英語で、現地語として英語、スペイン語などがミックスして出来上がったパトワ語があります。現地語というより訛りの強い英語といった方が正しいかと思います。ジャマイカ人の英語は、パトワ語がよく入り混じるので、独特な英語という感じを受けます。時差は日本から14時間遅れとなります。自分のジャマイカ人のイメージは、明るく能天気で冗談がとても好きな人達で、表情をみているとどこか憎めない顔立ちをしているように思います。そして喜怒哀楽が激しく、声が大きい元気な国柄です。もちろん、まじめで物静かな人もいます。とにかく大人から子供まで、社会的地位や男女を問わず、陽気というのがジャマイカの国民性のようです。


独立40周年記念日のパレード1(子供たち)


独立40周年記念日のパレード2(警察官)


●私の任地 首都キングストン
南東部にある首都キングストンは、人口約75万人を抱えるビジネス、経済の中心地であり、日本に比べて規模は小さいですが、近代的なビルやオフィスが集まっています。町はニューキングストンと呼ばれるアップタウンと海に近いダウンタウンに分かれていて、住宅街やツーリスト向けの施設の多くは比較的治安の良いアップタウンに集まっています。私の住居の敷地内には、アメリカ大使館のビザ発行所があり、そのため拳銃を持ったガードマンが24時間体制で警備に当たっています(銀行の前にはライフルを持った警備員がいます。)。当初は、違和感がありましたが、今ではそれが必要な治安状況ということがわかり、だいぶ慣れました。住居はアパートの3階で2部屋あり、電気、水道、電話も日本と同じように使用することができています(地方は、状況が異なります)。時折、計画停電が夜7時から9時まで行われることがあるので、よく信号が消えることもあります。


隊員連絡所から望むニューキングストン

ダウンタウンには、マーケットや露店が多く、活気がある反面、周辺の一部にはゲットーと呼ばれるスラム街をはじめ、治安の悪い地域も存在します。ジャマイカは非常に凶悪犯罪の多い国でそのほとんどが、首都キングストンのダウンタウン内で発生しています。その原因として、政党間による激しい権力争い、雇用の悪化に伴う貧困、麻薬、怨恨などが主として挙げられます。2001年に殺人事件で亡くなった人の数は、過去最悪の1138名を記録しました。これは、過去最悪といわれた2000年の877名を大きくうわまわり、この狭い国で一日あたり約3名の犠牲者が出ている計算になり、不幸なことに現在も同等のペースで事件が発生しています。経済の伸び悩み、自殺者の増加、国内に明らかになっているだけで約5000人といわれるエイズ感染者数、学校崩壊、麻薬などジャマイカが抱えている社会問題は深刻なものがあります。


ダウンタウンの一角(トタンの屋根が広がる)

 

鈴木 淳也
(13年2次隊 ボイラー いわき市出身 常磐共同火力 (株)勿来発電所から現職参加)

 
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