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 REPORT 4グアテマラ トップヘ

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 こんにちは、福島は春の漂いを見せているころでしょうか?私のここグアテマラでの協力隊生活も終わりを迎えようとしています。今回は2年間を振り返って、最後の報告としたいと思います。

●活動

 以前も紹介しましたように、私は野菜隊員としてグアテマラの首都にあるサンカルロス大学で2年間活動しました。要請の内容はトマトの抵抗性品種作出プロジェクトへの協力でしたが、着任後はいくつか他の仕事も加わった活動内容になりました。

 
トマト
  

 このプロジェクトには何代かの協力隊員が加わり、グアテマラの露地でのトマト栽培に合った抵抗性品種の作出がされています。
日本と同様、現在グアテマラでのトマトの被害の多くはコナジラミ媒介によるジェミニウイルスと細菌土壌病害による青枯病です。ナス科は連作障害が起こりやすく、日本ではほとんど連作はしませんがグアテマラは連作が当たり前なので、このような被害が日本よりも深刻です。
  10年にもわたるこのプロジェクトでは、それぞれの抵抗性品種になりうるものが作り出される予定です。現在の抵抗性品種の作出には畑での交配試験はもちろん、親の持つ特性を遺伝子レベルから見出し、かけ合せを行うので、昔に比べると時間が短縮されてきています。

  しかし、ウイルス・細菌の2つをカバーできる品種を作出するにはまだ時間がかかりそうです。
  そこで、私は抵抗性品種が作出される将来までの(あいだ)グアテマラの農家さんが少しでも病気の被害を逃れるように接木栽培を提案しました。このプロジェクトで作られたそれぞれの抵抗性品種(耐ウイルス・耐細菌)の2つを利用した接木苗を作る事にしました。日本では野菜の接木栽培は皆さんにも知られていますが、グアテマラでは未だ行われた事が無かったため、一からの説明でした。それでも学生さんと試験していくたびに興味を持ってくれる人が増えました。また、台木として、ここはナス科の野生種がたくさん生息しているのでそれらを使った抵抗性試験もやったりしました。

  接木をやり始めていく(なか)で、興味を持ってくれたトマト会社で接木栽培を一緒に行ったり(おこなったり)もしました。その後の収穫がいつもよりもいいという知らせを聞いたときはとてもうれしかったです。接木苗が普及するには時間がかかりそうですが、1つの病害回避策として使用して欲しいと思います。
接木試験
青枯病
グアテマラで深刻な被害の青枯病

トマト

 
 
シダ植物
  


 着任して約1年後にシダ植物(calaguala)のプロジェクトに参加しました。このプロジェクトでは、グアテマラ国内の森に行って採集をしたりして、貴重な体験でした。  採集した約140ものサンプルからDNAを抽出する作業は非常に大変でしたが、研究室の(なか)で協力し合ったことで、仲間意識が強まってよかったと思います。私の帰国後も実験は続き、遺伝子レベルでの品種の違いを検討する予定です。このシダ植物はヨーロッパに薬用として輸出されており、このプロジェクトは、将来的にどの品種を人工的に栽培するかを見つけるために重要とされています。
シダ植物

 今行われている(いまおこなわれている)プロジェクトが多くの農家さんの暮らしに役立てる事を祈って活動を終了します。

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