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エルサルバドルに派遣されている加藤慎也(15年1次隊、職 種:考古学)です。テーマは「コメ」ということで少し書いてみます。

まず、この国では比較的コメを良く食べます。日本のような丸い粒(ジャポニカ種)ではなく、いわゆる長粒種(インディカ米)というやつです。メキシコではコメはサラダ感覚で付け合せ程度にしか食べないのですが。フリホーレスという小豆のようなマメをいれて炊いた「カサミエント」というものも食べます。

こちらでの食べ方は、日本のように水だけで炊くのではなく、油で一度いためて炊く、いわゆるピラフタイプです。下宿先でも晩御飯にはほぼ毎日供されるせいか、あまり「コメが恋しい!」 というような思いはせずに済んでおります。私は日本にいたときには3食コメ、という生活でしたが・・・。

これほどコメを食べているエルサルバドルですが、僕はまだ田んぼというものを見たことがありません。こんどよく袋を見てみますが、おそらくは隣国グァテマラ産ではないかと思っています。グァテマラはアジア系の外国人も多く、日本米(アメリカ産)や韓国米、もち米をはじめアジア食材が豊富に販売されています。なんと、福島の冬には鍋物・漬物に欠かせない白菜までもが販売されているのです。ときどきこちらのスーパーにも出回ってきて我々を喜ばせてくれます。

コメから話題がそれてしまいましたが、こちらの主食についても少しだけ触れておきます。こちらの主食はトウモロコシを粉にして薄いパン状にして焼いたトルティーヤです。メキシコでは1mmほどの薄いトルティーヤを食べます。これに野菜や肉を挟んだのがご存知、タコスです。メキシコでは軽食(ホットドッグ)感覚で食されています。

グァテマラではもう少し厚めのトルティーヤが主流で、ここ、エルサルバドルでは8mmほどの厚めのトルティーヤが普通に食べられています。中にマメを煮たものや、チーズ、豚肉などを入れたププサ(長野県の「おやき」にに似ている)も国民食の一つです。トウモロコシは紀元前4000年にはメキシコで栽培が開始されたとされており、周辺国のエルサルバドルでも古代のトウモロコシを粉にする道具がたくさん出土しております。その意味ではコメ文化が縄文時代末期にさかのぼる日本よりも、主食としてのトウモロコシ文化は伝統があるということが出来るでしょう。

考古学においても、食の文化史は非常に重要なテーマになっています。日本は世界的にみてもたくさんの海産物を食することで知られていますが、太平洋に面するこの国でも、海産物は豊富です。私は自分の職種である考古学の視点から、古代の人々の食をテーマに研究を続けていくつもりです。

以上、思いつくままに書いてみました。参考になりましたら幸いです。

 

加藤 慎也
(15年度1次隊 考古学 )

 
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