皆さん、スノーシュー(西洋版かんじき)で雪山を散策したことはありますか?先週の月曜日、私は同僚たちと裏磐梯スキー場でスノーシュートレッキングをしてきました。
私たち3人のほかに、ガイドの清水さんなど3人も同行してくれました。天気が崩れそうだったので、さっそくリフトでスキー場の最上部に昇ることにしました。そのコースの斜面ははじめはとても緩やかですが、だんだんと急斜面に変わって、変化に富んでいます。標高1000メートル以上の最上部に着くと、別世界に入ったように素敵な雪景色に身が包まれました。目の前に現れた桧原湖は真白の雪に覆われて、黒い樹木みたいなものが点在して、遠くから見ればまるで水墨画のようです。その黒いものが実は凍っている湖の上で釣りをしている人たちのテントだと清水さんは教えてくれました。
ここでスノーシューを履いて、出発の準備をしました。スノーシューを履くと両足を開いて歩くというイメージがありますが、自然に歩いて行けばいいのです。ストックもわざと前のほうに突くのではなくて、普段歩く時と同じように移動すればいいということです。清水さんたちの指導のおかげで、次第に気楽に歩けるようになりました。コツというものはやはり大事だなあと思いました。
清水さんの後について歩いて間もなく、動物の足跡を発見しました。足跡は線のようにつながって、遠くのほうに延びています。ここの山でよくみられるウサギの足跡だそうです。清水さんはこのウサギは、どちらの方向に向かって走っていたのかを判断する方法を説明してくれました。
少し前のほうに進むと、真白の地面がオレンジ色に染まったところに皆さんが注目しました。オレンジ色に染まった雪はいい香りもしています。これは何ということでしょう。実は、オスのウサギのおしっこだとガイドさんは教えてくれました。オスのウサギは繁殖の時期にメスのウサギを引き付けるため、おしっこが鮮やかなオレンジ色に変わるそうです。その後、ある低木の枝がナイフで切られたように折れていましたが、これもウサギの仕業だとガイドさんが言いました。ウサギの歯がそんなに鋭いとは知りませんでした。低木の近くにウサギのフンも見つけましたが、ここでまたびっくりすることを聞きました。実はこれはウサギが二回目に出したフンなのです。キツネやタカなどの天敵に見つけられないよう、ウサギはできるだけ速く植物を食べますが、お腹は小さくて、胃も一つしかないので出したフンには栄養分がまだたくさん残っているそうです。すべての栄養を吸収するため、ウサギは自分のフンをもう一度食べるのです。絶対食べ物を無駄にしないウサギは、弱肉強食の自然界で生き残るため、こんな食生活になったのでしょう。ウサギだけでなく、この雪山の動物は皆生きる知恵をいっぱい持っていることでしょう。きっと人類はまだまだ知らない野生動物の不思議な世界があると思います。
磐梯山は火山口が多いため、岩の間で煙っている風景をよく目にしました。このように、雪景色を見ながら、ガイドさんからいろいろな野生動物や植物の話を聞いていると、いつの間にか「イエローフォール」が目に入りました。この黄色い凍った滝は裏磐梯の厳冬期だけに現れる幻の氷瀑です。磐梯山の噴火口の硫黄分や鉄分を含んだ水が幾重にも重なって凍り、黄色みを帯びていることからイエローフォールと呼ばれるようになったのだそうです。この凍りつき粛然とした滝の前に立つと、時間もここで止まったような気がします。ここで、写真を撮ったり、お茶を飲んだり、お菓子を食べたりして、ゆっくり休憩しました。
帰りは別のコースで帰りましたが、ヒワという鳥の群れと出会ったり、岳樺(だけかんば)の幹の穴にリスが置き忘れたドングリを見つけたりして、来た時とは違う風景を楽しみ、またガイドさんからいろいろな面白い話を聞きました。初めて雪山を歩き、久しぶりに大自然と親しみ、ぜんぜん疲れを感じずに3時間ほどを楽しく過ごしました。皆さん、雪が融ける前に、磐梯朝日国立公園の裏磐梯高原に行ってスノーシュートレッキングを体験してみませんか。
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【文:尹 淑君】
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