choubo  2008.3.12
日本情報

詩吟

 

 2007年4月、福島県に来て間もなく、県庁詩吟クラブの高橋先生に勧誘され、私は詩吟を学び始めた。
 詩吟は、日本の伝統芸能の一つであり、漢詩や和歌などを独特の節回しで吟ずる(歌う)。吟詠、吟道とも言う。中国では、人々が古い時代から伝わってきた詩歌を宝もののように守り続け、子供たちは言葉を覚え始める時から漢詩を学ぶ。詩の朗読大会もあるけれど、感情を込めて中国語特有の変化に富むイントネーションで朗読するという形である。それに対し、日本の詩吟は、効果的に詩情を表現するため、詩文の素読(朗読)を基本とし、素読の後に特有のメロディ(節調という)を加えるようになった。 
 その吟詠の対象とするのは、主として漢詩であるが、和歌や俳句、新体詩を吟ずることも少なくない。ただし、あまり長いものは好まれず、漢詩の吟詠であっても七言絶句が一般的である。古詩が大好きな私は、詩吟を通して小さい時から馴染みのある名詩を再び味わった。遠い母国の山水へ思いを寄せながら、過ぎ去った物語を想像することで、詩人の心と通じるように感じる。その共通した気持ちを詩吟の迫力あるメロディで吟詠すると、とても爽快だった。日本の和歌と俳句も独特の洗練さと繊細さがあって、吟ずると日本の伝統文化を肌で感じることができたなあと思う。
 詩吟の形と言えば、独吟といい、一人で吟ずるのが本来の姿であるが、複数人で順に吟ずる連吟や、合唱のように声を合わせる合吟といったかたちでの吟詠もよく行われている。また、無伴奏が基本であるが、琴や尺八による伴奏を付けることもあり、21世紀初頭には、あらかじめ録音されたCDによる伴奏も普及した。
 今年2月17日に、県庁詩吟クラブの第31周年記念大会が杉妻会館で開かれた。約150名の参加者は日ごろの稽古の成果を発表した。今回初めての試みとして、詩のイメージに合わせて絵を描く「画道吟」を行った。詩吟のリズムに乗せて生け花をしたり、剣舞をしたりする「華道吟」、「剣舞吟」なども披露された。私も「黄鶴楼にて孟浩然が広陵に行くを送る」という李白の詩を発表した。この詩は小学校の時に学んだのだが、今度こそ、詩の言葉に込められた深い感情、詩人の懐かしさや恋しさをやっと分かるようになった気がする。

日本の花火大会

 

 7月28日(土)、第29回福島花火大会が阿武隈川・松川合流点(信夫ヶ丘緑地公園)で行われました。今年は市制100周年にあたり、例年の打ち上げ花火に加え、大玉を中心に構成する100周年記念特別花火、題して「百花繚乱、福島の四季」を打ち上げてお祝いしました。
 私も友人たちと阿武隈川の堤防で花火を楽しみました。午後7時30分から花火の打上げが始まりました。月明るく、星疎らの夜空に、華麗な菊の花が広がったり、生き生きとした蝶々が飛び出したり、天真爛漫な笑顔が現れたりして、様々な形の花火が次々と現れてきました。花火で夜空を彩るにとどまらず、夜空にすてきな絵を描いているような感じがして、友達は思わず「きれいー」と叫んでいました。涼しい微風を浴びて、美味しいビールを飲みながら、浴衣姿の女の子たちと一緒に盛り上がり、花火大会はまさに日本の夏の風物詩ではないでしょうか。
 ところで、中国は火薬の発明国であり、花火の歴史といえば、1000年前の漢の時代に遡ります。唐の時代に既に、相当の製造技術に達し、お正月など節句の祝いに重要な演目として栄えてきました。現代でも祝日や記念日(特に春節や国慶節)に花火を上げる伝統習慣を続いています。
 日本における花火の歴史も古く、今から400年以上前にはすでに花火があったといわれています。最初は戦いののろしとして、あるいは忍者が兵器として使用していたにすぎません。現在のような観賞用の花火が登場したのは、江戸時代に入ってからです。16世紀あたりから花火は将軍家をはじめ諸大名の間で流行したものと考えられています。大川端(隅田川)の下屋敷では花火を打ち上げるのが年中行事になりました。
 1733年(享保18年)将軍吉宗の時代には、幕府が前年に起きた飢饉と悪病払いのため花火を打ち上げました。
 明治に入り、新しい化学材料によって、各種の配合や花火構造に関する研究と実験が進められ、本格的な近代花火の時代へと突入していきました。
 大正時代に入ると明治に引き続き新しい化学材料が次々と導入されて花火技術は飛躍的な進歩を遂げ、同時に花火史上に名を残す名花火師らが登場、数々の名作花火をつくりだしました。
 第2次世界大戦中は花火の製造も中止され、戦後はポツダム政令によりいっさいの火薬製造が禁止されましたが、昭和21年米国独立記念日の花火打ち上げ以後、次第に復活していきました。
 最近ではレーザー光線や音楽とのコラボレーションによる「音と光」の融合や、コンピュータ制御による秒単位の打ち上げなど、新しい試みも取り入れられています。
 夏には全国各地で花火大会が開催されているので、観客たちは、夜空に浮かび上がる炎の芸術を見ながら、夏の楽しみを満喫することができます。

 

 

TOPへ

International Relation Group 福島県のHP