1968年、英ケンブリッジ大学医学博士。現在、英ロンドン熱帯医学研究所臨床熱帯医学教授。 グリーンウッド博士は、30年以上にわたりアフリカの現場に密着した研究活動を続けてきました。特に英国医学研究評議会の在ガンビア研究所所長を15年間務め、アフリカにおいて最も多くの命を奪っているマラリアの免疫学的側面、病原体の側面及び疫学的側面の解明に貢献するとともに、髄膜炎や肺炎など、アフリカにおける乳幼児死亡の主要な原因となっているその他の感染症の解明にも貢献してきました。同博士の基礎研究及び応用的臨床研究は、簡単で質の高い手法、新薬やワクチンの現場試行という形をとり、アフリカ国内あるいは国際的に公衆衛生政策の科学的基礎となりました。 また、同博士は一貫して若いアフリカ人研究者の研修及び支援等の人材育成に力を入れてきました。同博士に感化され、指導を受けた学生、医者、臨床医は今や多方面で活躍しており、科学界一般の中におけるアフリカ医学研究の地位の向上に絶大な貢献を行ってきました。 ※
マラリア マラリアはハマダラカという蚊によって媒介される感染症です。症状は主に発熱を伴う悪寒がし、発熱にとどまらず、脳症、急性腎不全、出血傾向、肝障害などの合併症が起き、これが死につながる場合が多い(死に至らなくても後遺症を残すことも多い)。年間100万人が死に至っており、そのうちの90%をアフリカが占める。5歳未満児死亡率の主要原因のひとつとなっている。 また、マラリアはアフリカの経済成長を毎年1.3%遅らせていると言われており貧困の原因の一つとなっている。 |