平成21年度豊かなむらづくり顕彰事業優秀団体の概要
 
【むらづくり部門】
◆斎藤集落(三春町)
キャッチフレーズ:「楽しく、花を咲かそうよ。やりがいの追求100円ショップに稔る」
 斎藤集落では平成12年から中山間地域直接支払事業の実施に伴い、地域ぐるみで農地の保全・活用を図る活動を続けている。この集落協定事務局メンバーが中心となり、高齢者等が生産した農産物を販売する直売所「やさい100円ショップ」を設置し、地区外の消費者との交流や販売活動に取組むことで、農家所得の向上や遊休農地の未然発生防止、地域の高齢者等の生きがいづくり等、地域の活性化に大きく貢献している。また、古代米を作付した田んぼアートや感謝祭を実施し、近隣消費者等との交流を深めるとともに、直売所が地域コミュニティの拠点として機能し、消費者との顔の見える交流から心の交流に発展している。
 
        生涯現役、直売所やさい100円ショップの皆さん

◆中沢めん羊の里づくり組合(鮫川村)
キャッチフレーズ:「みんなで地域を元気にしよう!中沢めん羊の里づくり」
 兼業化や高齢化により耕作放棄地が年々増加し、集落での話し合いの機会が減少するなど集落の活気が失われつつある中、集落で昔飼育されていた「めん羊」を復活させ、「めん羊の里づくり」を目指して、遊休農地を活用した放牧によるめん羊の繁殖と地元産ラム肉の生産、販売に取組み、地域の活性化と耕作放棄地の解消に取組んでいる。また、当地区に古くからあるウメや鮫川カボチャ、オヤマボクチ(凍み餅原料)等の地域資源を見直し、その栽培拡大に取組み、鑑賞用ウメの栽培は大字単位に波及し、観光梅園化に向けた取組に発展している。併せて集落女性を中心にウメや凍みモチ等の加工・特産品化にも取組んでいる。さらに、都市学生との集落CMの共同制作や民泊体験等の実施、地域イベントを通じてのラム肉販売や羊毛加工体験等を実施し、子供たちの情操教育や農業の6次産業化に向けた取組みを進めており、鮫川村で最も元気のある集落として地域の活性化に大きく貢献している。

 
      遊休農地に放牧されるめん羊
◆出戸集落協定管理組合(西会津町)
キャッチフレーズ:「話し合いから生まれた手づくりの出戸型集落営農」
 少子高齢化や過疎化の進行に不安を抱えつつも、「集落のことは集落自らが解決する」という考えに基づき、アンケートや話し合いによる住民手作りの「出戸型集落営農構想」を策定した。農家はもちろん非農家も含めた住民が意見を出し合い、農用地利用改善団体や機械利用組合の設立による生産の組織化、効率化を図るとともに、農地や農業用施設の共同維持・管理、集落女性グループを中心とした有害鳥獣対策、さらには耕作放棄地を活用したニラの共同栽培や景観作物の作付等、集落住民による自主自立のむらづくり活動に取組んでいる。また、福島大学や町との連携による集落文化の保存や交流活動、共同精米所設置や除雪困難世帯への支援等、独自の取組みを進めている。



      女性や高齢者によるニラの共同選別作業
◆大井・塚原営農改善組合(南相馬市)
キャッチフレーズ:「孫・子の代までできる農業を!営農改善組合を核として」
 大井・塚原地区では農業従事者の高齢化や農業後継者不足、兼業化の進行により、農地集積の受け手となる農家への集積が進まない等の課題解決に向けて、「二集落一農場」の理念のもと、平成11年から実施した基盤整備事業を契機に当組合を設立し、大井・塚原地区164戸の合意形成を図り、農地利用集積と転作大豆の団地化等に取組んでいる。また、担い手への集積を進める中、余剰労働力の活用と担い手法人潟Aグリファームみらいの経営安定化を図るため、地域の女性や高齢者延べ100人を雇用し、サトイモやトルコギキョウ等の園芸作物の栽培にも取組んでいる。さらに、両地区が一体となり、農地・水・環境保全向上対策にも取組み、景観作物の植栽や水生生物調査、用排水路整備等の環境保全活動に取組んでいる。


           大豆の集団転作管理作業
【農業生産部門】
◆そうま農業協同組合飯舘花卉部会(飯舘村)
キャッチフレーズ:「選ばれる花卉づくり〜目指せ3億円販売〜」
 飯舘村では昭和40年代から庭木等の花卉生産が開始され、旧飯舘村農協花木部会の設立を契機に部会活動を開始。平成8年にJA合併により現部会名に改称し、現在に至っている。部会員数は80名。品目毎にトルコギキョウ班、リンドウ班、グラジオラス班を組織している。当部会では出荷・流通体制改善のため市場見学や新規市場開拓に積極的に取り組み、各班毎に栽培指導会や品種見学会、先進地研修等、技術向上と品質確保に取組み市場の高い評価を得ている。また補助事業の積極的な活用による施設、機械の導入を進め、生産の効率化と規模拡大に取組み、青年・女性農業者やIターン等新規就農者の増加に繋がっている。また、イベント等での消費者との交流を活発に行うとともに、花卉品評会等において数々の優秀な成績を収めており、3億円の販売目標に向け部会員一丸となって取組み、産地形成と本県農業振興に大きく貢献している。

        トルコギキョウ栽培の様子

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