福島県 経営支援領域研究開発グループのホームページ
うつくしま農林水産情報ネット
福島県のホームページへ農林水産部のホームページへ
経営支援領域のホームページへ研究開発グループのホームページへ
戻る次へ
普及教育
グループ
担い手育成
グループ
循環型農業
グループ
協同組合
グループ
金融共済
グループ
実用化技術情報
ブドウ新品種「ブドウ福島3号」
福島県樹試験場 栽培部         平成13年〜平成17年度試験研究成績書
分類コード 04―04―01000000

部門名 果樹―ブドウ―品種
担当者 佐藤守、岡田初彦、大橋義孝、木幡栄子

  
T 新技術の解説
要旨
 四倍体黄緑系無核品種ブドウ福島3号」を育成した。本品種は、交配組合せが「ブラックオリンピア」×「ヒムロッドシードレス四倍体」(1992年(平成4年)交配)で「づましずく」の兄弟品種である。完全無核品種果皮色黄緑色。粒形は円〜短楕円。樹勢は強い。発芽、開花期は「巨峰」と同時期。ベレーゾン期は「あづましずく」と同時期である。果粒重は5g前後にとどまるが、満開期から満開後7日頃のジベレリン50ppm単用1回処理で果粒肥大がはかられ、平均果粒重7〜9g程度となる。収穫期満開後80日頃で、「ヒムロッド」より10日程度遅い。「ヒムロッド」と比較して糖度が高く大粒である。成熟期には果皮上に黄白色のブルームが縞状に着生する。
 糖度17〜20%酒石酸0.5〜0.7%でやや酸味が強いが、完熟すると食味は濃厚となる。皮離れが良く、肉質崩壊性で果汁が多い。香りは「ヒムロッド」に似る。脱粒性は「ヒムロッド」より少ない。花振るい性が少なく大房になるが、7葉期支梗利用花穂整形法無摘粒省力栽培が可能である。耐寒性及びうどんこ病、黒とう病、晩腐病に対する病害抵抗性は「藤稔」より強いが、べと病、灰色かび病に対しては「巨峰」と同等の中程度である。
期待される効果
 本品種は、育成地で8月下旬から9月上旬に収穫できる四倍体黄緑系無核品種であり、ジベレリン1 回処理により、「キャンベル」と同程度の中粒種となる。特に喜多方市、南会津(下郷)での果実品質が優れることから、会津を中心とする観光果樹園等の直売用品種として期待できる
適用範囲
 会津、中通り平坦部
普及上の留意点
(1) 果皮が薄く、樹勢バランスが乱れると、幼果期または成熟期の多雨年で裂果しやすい。裂果対策としては7葉期花穂整形と早期被袋(満開後7日まで)及びジベレリン2回処理と摘粒が有効である。
(2) ジベレリン処理方法は満開時ジベレリン50ppm単用1回処理とする。更に満開後7から10日頃に2回目の処理を加えると穂軸が伸張し、裂果の抑制が期待できる。フルメットは果梗部裂果を誘発するので加用しない。
(3) 新梢生育は開花期頃までは穏やかであるが、幼果期以降、旺盛となるので満開期〜満開後7日の期間に摘芯をする。
(4) 収穫適期は果皮がやや黄色を帯びた時期である。これより早いと酸味が強く、遅れると食味は濃厚となるが多雨年では裂果を誘発することがあるので注意が必要である。
U 具体的データ等
表のイメージ
表のイメージおよびブドウ 福島 3号
 
V その他
執筆者
佐藤 守
主な参考文献・資料
平成13年〜平成17年度試験研究成績書
福島県のホームページへ 農林水産部のホームページへ 経営支援領域のホームページへ 研究開発グループのホームページへ 戻る 次へ