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猪苗代湖湖底を水中カメラで撮影しました
■平成16年8月、県水産試験場の水中カメラを借用し、初めて猪苗代湖の湖底の様子を撮影しました。大変興味深い結果が得られましたので紹介します。
[水中カメラ撮影地点]
1.湖心、2.長瀬川沖合、3.湖心と長瀬川沖合の中間地点、4.小黒川沖合、5.高橋川沖合
以下の枠内の「再生play」ボタンをクリックすると、今回撮影した映像(映像A-G)がご覧いただけます。
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■水中カメラで撮影する前は、暗黒の世界を想像していましたが、カメラに映し出された水中の映像は想像以上に明るく、緑色に輝く光景(映像A)にとても驚き深く感動しました。また、水深約50mまではカメラの照明なしに水中の様子を見ることが可能であり、驚いたことに湖底からも地上の太陽がほのかに青く見えました(映像B)。太陽光ははるか湖底まで届いていたのです。
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■湖心(水深約95m)には茶褐色微細粒子(フロック)が約3cmくらい堆積しており、この堆積したフロックがカメラの着底と同時に激しく舞い上がっている(映像C)ことから、フロックはとても軽いものであることがわかりました。さらに、湖心と長瀬川の中間地点、長瀬川沖合へと、次第にフロックの大きさ、堆積量とも増加しており、長瀬川沖合ではフロックが分厚い雲のじゅうたんのように堆積していました(映像D)。このことから、フロックは長瀬川の流入によって生成し、湖全域に拡散しているものと推測できます。
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フロックによる浄化作用
■これまで、猪苗代湖の水質が良好なのは、湖水に「自然の浄化機能」があるからではないかと言われていました。流入する長瀬川が硫酸を主成分とする強い酸性であり、鉄やアルミニウムなどの金属成分が多量に含まれています。その長瀬川が湖水と混じり合い、フロックが生成し、それが汚濁物質を吸着、沈殿して水がきれいになるというものです。今回、このフロックの存在が確認されたことで、湖の「浄化機能」が実際に存在していることが証明されたものと考えています。長瀬川と湖水が混合されて生成したフロックはとても軽いため、長い時間をかけて湖の広い範囲に拡散し、堆積していくものと思われます。この様子は湖心の水深約45mの映像に映し出された白い浮遊物(映像E)の存在が示しているものと考えています。
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不思議な光景
■小黒川沖合から高橋川沖合の湖底は水深が急に深くなっています。その場所での水中カメラの映像には、無数の小さな窪みが見られました。特に、小黒川沖合の水深25mから30mでは直径15cm程度の不思議なクレーター状の窪み(映像F)が見られました。
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湖底の動植物
■また、猪苗代湖内に何か動植物が生息していることも期待されたわけですが、今回の撮影では湖底にはほとんど生物の姿は確認されず(生死不明の植物はいくつか観測された)(映像G)、水中カメラに写った湖底の状況はまるで「水中の砂漠」のような世界に見えました。
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■当センターでは今後も猪苗代湖の水質保全のための調査研究を重点的に行っていきたいと考えています。
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