子どもの虐待対応フローチャート
 
3 関係機関の連携・協力
(1) 発見から援助までの流れ
  1 虐待を疑ったときから、相談・援助までの流れ
  2 通告した後、どうなるのでしょうか
 
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1 虐待を疑ったときから、相談・援助までの流れ
   
 
虐待を疑ったときから、相談・援助までのフロー図 虐待を疑ったときから、相談・援助までのフロー図
虐待を疑ったときから、相談・援助までのフロー図 虐待を疑ったときから、相談・援助までのフロー図
   
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2 通告した後、どうなるのでしょうか
   通告を受けた児童相談所では、以下のような対応をします。
   
 
【1】 関係機関からの情報収集と連携
   通告を受けた児童相談所は、緊急受理会議を開催して、通告者や関係機関からの情報収集や家庭調査をできるだけ早期に行い、まず虐待の事実の確認や実態の把握を行います。その際、職員等には守秘義務があり、通告者のプライバシーには十分な配慮がなされます。
 そして、緊急性が高いのか低いのかを判断し方針を決めたうえで、関係機関と連絡調整し、連携を図りながら複数の職員で対応していきます。
   
【2】 緊急性が高い場合
 
子どもの安全性を確保します。
 子どもに生命の危険があるなど緊急の場合は、第一に子どもの安全を確保します。児童相談所は、保護者の同意が得られなくても、適切な措置をとって子どもを一時保護することができます。また、児童養護施設、病院、警察などに一時保護を委託する場合もあります。
   
今後の対応を判断します。
 安全を確保した上で、児童相談所が親などの虐待者と子どもを長期に分離する必要があるかどうかを、さらに見極めて今後の対応を判断します。
   
長期に分離することが必要なときには児童福祉施設に入所となります。
   親などから長期に分離する必要があると判断されると、児童相談所は保護者の同意を得て、子どもを児童養護施設等の児童福祉施設に入所させたり、里親に委託したりします。ただし、保護者が同意しない場合は、児童相談所長が家庭裁判所に申し立てを行い、その承認を得て子どもを施設に入所させることになります。この場合、施設入所後、保護者が強引に子どもの引き取りを要求してきても拒否することができ、入所中の子どもに関する面会や電話などを制限 することもできます。保護者の同意のもとに入所している子どもについても、子どもにとっての最善の方法として、面会や電話などを控える必要がある場合には、施設長に与えられた監護、教育の権限により、制限することができます。それでも納得せずに強引に面会を強要し、保護者が暴力等を振るうなどの加害行為に及ぶことが予想される場合には、児童相談所と施設と警 察とが連携して対応していくこととなります。
 施設入所は、まず子どもにとって安全な環境を保障することが目的ですが、安心できる場で生活し、子どもの情緒や行動が安定することにより、親などの虐待者との関係の修復のきっかけになることも少なくありません。
 また、親などの側にも子どもから離れることにより養育の負担から解放され、気持ちに余裕が生まれるメリットもあります。
   
関係機関が連携して援助にあたります。
  子どもを施設に入所させた場合、家庭から離された子どもと親などが、虐待のない家庭で再び一緒に暮らせるように援助していく必要があります。そのため、子ども・親・その他の家族にどのような目標をもって援助していくのか、関わる機関などがどのような役割分担をするのかといった総合的な援助の計画を立てます。特に、親などの虐待者への援助については、虐待者自身の協力が得られないことも多く、粘り強い対応が求められます。児童虐待防止法では、親などの虐待者に対して、児童相談所の援助を受けなければならないことを義務づけています。
   
【3】 緊急性が低い場合
   虐待の危険度がそれほど高くなく、児童相談所が在宅での援助が可能と判断した場合は、地域ぐるみで援助活動を行います。
 在宅援助においては、地域の児童委員や保健婦、そして学校や保育所、幼稚園などの関係機関が連携して地域で見守っていくことが重要です。虐待をしてしまう親などには、自身が養育 の負担に悩んだり、また、家庭の経済問題や地域との関係など生活全般にわたる悩みを抱えて、援助を求めている場合もあります。
 このような事情にも配慮して、再び虐待が起きないよう、地域の関係機関が連携して家族を支援していくことになります。また、相談やその他の制度利用については、当事者がそれを利 用しようという思いが大切で、援助を受けようとする意志形成に向けた働きかけも必要です。
   
 
 一般的に虐待の問題では、虐待をしている親などに対して非難したり批判的な対応を取りたくなります。しかし、虐待をしている本人が悩みを持ち援助を求めている場合も少なくありません。このため、最初にマイナスのイメージを持つとその後の関係がうまくいかなくなり、問題の解決が困難になります。
 援助の基本として、否定的・批判的ではなく親の訴えや悩みに耳を傾け、その心情を理解しようと努めるなど、共感的な対応をしていくことが大切です。親などを支えながら子どもとの関係を修復していくのだという考え方を持ってください。
 このような子どもと家庭への援助が実を結ぶためには、地域で子どもに関わる関係機関や関係者の協力と連携が求められます。
   
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