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プレ・インキュベーション推進事業 −−新しい事業の立ち上げを支援します−−



 県は、地域経済の活力となる起業家の事業立ち上げ支援を行っています。
 「これから事業を立ち上げたい!」という明日の起業家を目指す皆さまへ、起業するにあたっての大切なポイントを分かりやすくお伝えいたします。
 講師には、県内で起業した先輩経営者や金融機関職員、経営コンサルタント、大学教授など実務の第一線で活躍されている専門家を招いています。
 実施内容も、起業の体験発表からマーケティング、資金調達、ビジネスプラン作成など、ビジネスに必要なものを凝縮し、起業に際してすぐに役立つ内容になっています。
 お気軽にご参加ください。

   チラシ・参加申込書(PDF形式 31.2KB


開催期日  平成20年8月18日(水)〜平成20年9月10日(水)【全9回】

開催場所  コラッセふくしま6階 福島駅西口インキュベートルーム内

参加対象  起業家を目指す方々(会社員、従業員、学生、主婦、退職者、無職の(かた)など)

定員     20名 (応募者多数の場合、起業の具体性等により選考します)

参加料  無料

日時・カリキュラム

月日 時間 内容 講師
【第1回】

8月18日(月)

18:45〜20:15 失敗しない起業の仕方〜夢から目標へ〜 新城 榮一さん
(株)ニセンエックス代表取締役)
 自ら事業経営を行いながら、インキュベーションマネージャーとして数多くの起業家を育成している新城さんに、失敗しない起業の仕方についてご講演いただきました。

始めに「起業」とはどういうことでしょうか。 「起業」とは、「自らが主体となって行う、継続性と経済性を伴う行為を新しく始めること」と私は定義しています。そして、それ以外の要素として世の中の支援を得るということが大変重要であり、そのためには、「適法性及び公序良俗性」「営利を目的とした納税と地域新興」「雇用の場を創出する努力」が大切です。 

次に起業の目的を明確にします。「成功する起業」と「失敗しない起業」のどちらを目指しますか。 仮に株式公開を成功とし廃業を失敗とすると、成功と失敗の間に「失敗しない」領域がかなり広くあります。ご飯を食べていけて、社員の給料も払って、ちゃんと事業を続けられる会社を目指す起業の仕方が世の中の多数だと考えます。

次に目標を定めてアプローチを考えます。どうやって目標に至るかです。 起業時には、その事業を継続できるだけのシステムを早く作り上げることができるかどうかが重要です。それには、お金の流れの傾斜を読み取り、人が簡単に気付かないような傾斜を見つけることが第一歩になります。 

また、事業には必然性が大事です。世の中に必要とされているか、です。 そして「あなたにとっての必然性」(わたしだからできるもの)や「今、それを行うことの必然性」、この3つをよく考えて下さい。

「失敗しない起業」では、儲けることより損をしないことが重要です。 儲かる話しには裏に大損する話しが必ずあります。そのリスク管理には、すぐそばに相談できる人がいることが大事です。 「敗けない経営」の3つの法則は、「やり直しが利かない失敗をしない」「自分に騙されない」「細分化管理を行う」です。

 また、我々一芸に秀でない者が目標を叶えるには、自分の武器を確認し、その「組み合わせ」、「シナリオ」、「先読み」の3つが必要で、この3つの要素を鍛えることでビジネスの種がたくさん見えてきます。そして、選択権を自分で持つこと、人的ネットワークを構築することが重要です。 是非プロの経営者を目指していただきたいと思います。

【第2回】

8月20日(水)

18:30〜19:30 起業体験発表 石川 峰行さん
FP Office 家計の処方箋 代表)
 

 一級建築士の資格を持ち建築関係で設計の仕事にしていた1995年1月、阪神淡路大震災が起こり多くの建物が無惨に崩れてしまった被災地で、家づくりとは何か?という思いに至り、その後の不動産鑑定の仕事で競売等に携わる中で住宅ローンを返せないで悩む人達の姿を見た。 失敗しない家づくりのためには、ライフプランにあった住宅の設計とあわせてお金のこともきちんと計画していくことが大事だと感じ、2006年4月にフィナンシャルプランナーとして起業し、現在、「住まい」と「お金」のナビゲーターとして活躍している石川さんに、自らの起業体験を通して、成功の鍵はどこにあるか、そのポイントをお話しいただきました。

 

起業したばかりの頃、事業計画はきっちりしているのにお客さんがなかなかいない、貯蓄もだんだん減ってくるし、大口取引先からの突然の事業停止通告などもあったりして、毎月毎月が勝負の状態になり、ストレスから不眠症や頭痛に悩まされたこともありました。 

そんな中、実際にやってみてわかったことは、収益の仕組みづくりが大事です。@労働集約型ではリスクが高く限界があります。 A収益源を複数持ってください。(ビジネスの対象、事業、取引先など)B下請け仕事は足下を見られてしまうことがあります。C人件費は最大の固定費。買える時間(アウトソーシング)と買えない時間(自分しかできないこと)を区別して、時間を最大限に活用してください。D何でもできますというよりは、自分しかできない、代替されない存在になってください。また、収益があがる仕組みを作って、自分がアライアンスの中心になるよう努めてください。

成功の鍵の1つめは「人」です。@信頼を得るよう努力を惜しまないでください。 お金の支払いや時間管理に特に気をつけています。あいさつ、服装、髪型、少しでも信頼に上乗せできることは何でもやることにしています。A良い人脈をつくってください。誰々を知っているというのではなくて、お互いに貢献できる関係になって初めて人脈と言えると考えています。有料セミナーへの参加は有効です。マインドの高い人と出会うことができます。

成功の鍵の2つめは「本」です。割安で自己啓発が可能です。本をたくさん読んでください。

成功の鍵の3つめは「アライアンス」です。マインドの高い人、センスのある人とのアライアンスをしてください。一人では限界があることも、アライアンスを組むことで、何十倍ものビジネスが可能になります。

成功の鍵の4つめは「行動したもの勝ち」ということです。ビジネスをやっていても自分が思うほど、なかなか知れ渡りません。特に地方は、都会と比べて情報量が少ないということがあります。行動することによって、様々な人の目に留まります。プレスリリースも有効です。

最後に、これから起業する皆さんには、バランスシートで自己資本をリスクチェックしてご自身の体力を認識したうえでの起業を薦めます。また、日頃からアンテナの感度を良くしてください。起業すると見えてくる世界が一変してきます。

【第3回】

8月26日(火)

18:30〜 20:00 創業準備のポイント 高木英行さん (国民金融公庫福島支店 融資課長)
 国内の金融機関で創業者に対する融資実績が最も多い国民生活金融公庫の高木融資課長を講師にお迎えし、金融機関の視 点から創業に当たっての心構えをはじめ、創業準備のポイントについてお話いただきました。

創業初期はなかなか事業が軌道に乗らないため、動機があいまいだとあきらめも早く乗り切れないケースが多々見受けられます。半年、1年と乗り切った方が成功しているようです。以前は男性がリストラ型で創業されておられましたが、最近では女性が生き甲斐や自己実現といった利潤追求型ではない創業をされるケースも多くなってきています。 

創業するにも経験、知識、自信がないと継続することは非常に厳しいと思います。やろうとする事業は、まず経験や知識があり自信が持てる内容とすべきす。

また、経営者には強い意志と体力が必要です。加えて家族の理解も得なければなりません。家族は最大の協力者であり創業当初は資金面でも大きな支えとなります。家族に反対される事業計画は無理があるケースが多く見直す必要があります。

そのほか、どこで事業をやるか、人材は確保できているか、自己資金はどの程度あるか、売上予測はどのくらいか、などのいくつかのチェックポイントがあります。これらチェックすべきポイントを随時確認しながら事業計画を立てていきます。

特に資金については、自己資金などあとあと負担とならないものを出来る限り用意するような計画が望ましいです。最初はどうしても設備など立派なものにしたがりますが、借り入れに頼った初期投資はその後の資金繰りに大きく影響します。自己資金の範囲で出来る規模から始め、軌道に乗ってから拡大すればよいのですから、資金計画は慎重に検討してください。

また、設備資金の準備はしていたが当初の運転資金を想定していなかったというケースが非常に多いです。事業が軌道に乗るまでの運転資金を考慮し余裕を持った資金計画を立ててください。

創業する前の事業計画に疑問や不安な点がある場合は、いつでも相談に応じますので気軽に窓口にお出でください。

【第4回】

8月28日(木)

18:30〜 20:30 マーケティングの基礎 石岡 賢さん
(福島大学准教授)
 

革新的な新製品の開発戦略の構築やマーケティング戦略の立案を主な研究分野とされている福島大学の石岡先生に、ビジネスを始めるうえで知らずにはいられない「マーケティング」について判りやすくお話ししていただきました。

マーケティングとは事業を行ううえで心得となるモノであり、これから起業しようとする方には必ず身につけていただきたい知識ですので初歩的なことから話を進めていきます。 

マーケティングとは、「顧客のニーズやウオンツを十分理解し、自分が有する経営資源や競争環境等を踏まえたうえでターゲットを設定し、交換というプロセスを通じて将来に亘る売り上げ、利益を得ることを目的とした売れるための仕組み作り」と定義されています。 古い概念では「宣伝して販売する」という意味合いで捉えられていましたが、現在は「顧客のニーズを満たす」と解されており、価値が高く価格の安い製品を開発し、効率よく流通させ効果的な販売促進を行うということです。

 ニーズとは人が欠乏(不足)を感じている状態を言い、概ね生理的ニーズ(生活)、社会的ニーズ(周りとの関係)、個人的ニーズ(自分自身)の3つに集約されます。これらを行うことに人間は不足を感じ、その不足を何かを使って埋めようとする。その何かが商品であり、人がものを買うという行動になります。 ニーズ(思い)がウオンツ(願望)となり、ディマンド(願望を満たす具体的なもの)に発展していきます。

ニーズ(例:リラックスしたい)に応じたウオンツ(例:音楽を聴きたい、マッサージを受けたい、温泉に入りたいなど)を幅広く設定することによって、提供する商品やサービスが増えてきます。 つまり、サービス、人、モノ、活動、アイデア、場所など市場に投入できるすべてのものを組み合わせて製品を作りますが、製品を作る際にはニーズやウオンツをたくさん想定し選択肢を増やすことが重要です。 

では、ウオンツに対応したモノであれば売れるのでしょうか?ウオンツに限りはなくても、人が持つお金には限りがあるため、人はニーズやウオンツとお金を天秤に掛けて買うかどうかを決断します。 人に選ばれる基準とは何でしょうか? 顧客が得るモノは何か?価格は?お買い得感はあるか?期待どおりか?欠陥や不満はないか?など、「顧客価値」「顧客満足」「品質」これらを満たすモノが売れる商品となります。 次回は本日の講義を踏まえ「マーケティングの実践」として、皆さんに「企画書」及び「ポジショニングマップ」を作成してもらいます。

【第5回】

8月30日(土)

13:00〜 16:00 マーケティングの実践 石岡 賢さん
(福島大学准教授)
 

前回に引き続き石岡先生を講師に迎え、前回学んだマーケティングの基礎を踏まえ、参加者の方々に実際に「企画書」と「ポジショニングマップ」を作成してもらいました。

はじめに前回の続きでマーケティングの基礎をお話しします。 

1つはマーケティングを勉強すると必ず出てくる「4つのP」と「4つのC」です。 4つのPとは「製造者側の視点」で、Product(製品)、 Price(価格)、 Place(流通)、 Promotion(プロモーション・販促) をいい、4つのCは「顧客側の視点」で、Customer solution(顧客の得る価値)、 Customer cost(顧客コスト)、 Convenience(顧客の入手容易性)、Communication(顧客とのコミュニケーション)のことです。まず4つのPを考えたら、それを4つのCで確認し改良する。改良した4つのPを効果的に組み合わせて顧客に提供するというのが製品開発の流れとなります。

もうひとつは「製品ライフサイクル」です。 「導入期」「成長」「成熟」「衰退」の順で時間の経過とともに推移します。 導入期は広告販売方法を整備し、成長期には競合企業への対応やブランドの確立、成熟期には差別化、多種多様化を図り、やがて衰退となり価格の見直しや、撤退方法の検討を行います。 また顧客のタイプもいくつかに区分されます。初め「イノベーター」と言われる新製品にとても興味のある人達、そして「初期採用者」といった関心によって慎重に行動する人達(オピニオンリーダーと呼ばれる)、その後は追随者となります。初期購入者のハートを如何に射止めるかが製品開発の鍵となります。

そして、ポジショニングですが、 ポジショニングとは、ターゲットとする市場において、他社との競合の中で、顧客に気に入られるために差別化を図りながら、自社製品をどこに位置していくかを明確にすることを言います。効果的なポジショニングの例のひとつとして、オリジナルで他社が簡単に真似できないポジションを占めることがあります。 そして、ポジショニングマップは自社製品の位置を決めるために、他社製品との相違点、類似点を明確にするのに作成します。これで、自社製品の市場における優位性を検討することができます。

ではこれまでの講義の内容を踏まえて自分が新たに開発したい商品について、「企画書」及び「ポジショニングマップ」を作成し、最後にプレゼンテーションを行ってもらいます。 市場の現状や商品開発に関するトレンドにも留意して売れる商品の企画書を作成してください。ポジショニングマップは十字の縦軸と横軸のファクターについて例を参考に何を置くかをよく考えて作成してください。

【第6回】

9月2日(火)

18:30〜 20:30

「ビジネスプラン作成1

結城 幸次さん
((有)結城経営システム研究所 代表取締役)
 県内中小企業の経営相談や、当施設のインキュベーションマネージャ ーとして多くの起業家を支援している結城さんからビジネスプランの 作成についてお話しいただきました。

 はじめに、自分自身を見つめることから始めましょう。事業を立ち上げるということはどういうことか、なぜ自分が事業を起こすのか、本当にやりたいのか、動機は何かを何度も真剣に考えなければなりません。あわせて自分の武器となる資格、経験、性格、人脈等を整理する必要があります。

 

次にビジネスのヒントを探します。ビジネスヒントとは、身の回りや世の中で起こっている出来事、自分が関心のあることから、如何にビジネスにつなげられるかを考えます。このとき考えたビジネスを相談できる人は必ず作るようにすべきです。ダメな物はダメと言ってくれる人は特に重要な存在です。

次に考えたビジネスのイメージを絵にします。頭にあるものを形にします。絵が出来たら、アイデアを整理しながら文章にしていきましょう。ビジネスアイデアの整理をすることでなぜ自分がこの事業をやりたいのかが更に明確になります。ビジネスアイデアが整理できなければ創業は断念すべきです。

ビジネスアイデアをビジネスプランに近づけるために、「商品の特長」「いくらで」「どういうルートで」、「どんな働きかけ」の4つの要素で整理します。マーケティングの基本で学んだことを活かして整理していきます。自分のやりたいことの整理がついたら、事業成功の可能性を高めるための戦略を立てます。事業可能性のチェックシートで1項目ずつ確認し、ダメの判断になったときにどうすればゴーの判断が下せるかを真剣に考えます。これがビジネスプランを作成する目的です。

この際、家族の理解を得られない事業はやらない方がよいでしょう。家族の協力は必須で、家族に対する説明が最初のプレゼンになります。そこで理解が得られないビジネスプランは長続きしないと思われるからです。ビジネスアイデアを整理し、事業可能性、制約条件の確認が済んだら、集大成として目指そうとしている事業の全体像を自分の言葉で具体的にまとめます。これがビジネスプランのベースになるモノであり、応援してくれる人や協力をお願いする人に「これから事業を始めようとしている」と説明するものになります。

まとめるに当たっては、次の3つの観点から整理しましょう。

@現状から見たビジネス選択(自分の経験のある分野に進出するのか否か、また経験のうち何を活かすのか、経験がない場合の武器は何か)

A自分の特性から見たビジネス選択(自分にとって困難で憂鬱になると思われるモノは避けるべき)

B事業戦略から見たビジネス選択(顧客、競合、自分の3つに分け詳細検討し、戦略を立てる)

【第7回】

9月4日(木)

18:30〜 20:30

「ビジネスプラン作成2

結城 幸次さん
((有)結城経営システム研究所 代表取締役)
 

前回に引き続き、結城さんからビジネスプランの作成についてお話しいただきました。

起業するには動機が重要であると前回の講義で話しましたが、「自己実現」という人間の根本にある欲を是非持って欲しいと思います。また自己実現のためには自己責任という考えも認識しなければなりません。成功するには相当な覚悟が必要です。

 

今日はビジネスプランを書くためのポイントをお話しします。 まず自分が勝負できる分野や、顧客の視点で事業の提供する価値、便益を明確にし、製品コンセプトを決めるとともに、検討する事業の具体的な内容(誰に、何を、いつ、どこで、どのような方法で生産、販売、サービスを提供するのか、今後の事業展開の方向、あるべき姿等)を設定します。 経営者が企業活動を展開していくうえでの基本姿勢を示す経営理念・ビジョンを定めた後、経営理念に沿った「経営方針」「経営目標」「経営戦略」を定めます。

 次に機能、品質、価格、独自性などの商品の特性や、需要の伸び、今後の安定性、業界特性や流通特性など市場を取り巻く環境を把握したうえでプランを練ります。自分の武器や顧客、競争相手等の外部の環境が明確になったら、実現可能な計画となるよう、マーケティングの流れに沿って経営戦略→経営計画→利益計画→生産計画→仕入計画の順で立てていきます。

そのなかでも価格の決定は非常に重要な要素となります。様々な要素を踏まえて価格を決定することになりますが、価格以外で品質面での差別化、サービスの提供の仕方、安く販売するための流通などを併せて検討します。

 利益計画・資金計画目標利益を設定し、必要な売上高、係る経費を検討します。計上する収入、費用については必ず根拠を示ようにしてください。開業時に必要な資金はどの程度かを試算します。極力借り入れせず、自己資金若しくはそれに近い資金で調達することが望ましい。安易な借り入れは事業の首を絞めることとなり、借り入れが生じるような事業計画であれば見直すきっかけにしたほうがよいでしょう。

【第8回】

9月6日(木)

13:00〜 16:00

「ビジネスプラン作成演習

結城 幸次さん
((有)結城経営システム研究所 代表取締役)
 前回、前々回とビジネスプラン作成の考え方やポイントについて学んだ内容をもとに、今回は「自然食品小売業」か「ペット葬祭業」のいずれかに分かれて、グループ毎にビジネスプランの作成演習を行い、最後にプラン内容の発表をしてもらいました。

作成にあたっては、次の点に留意して作成していきます。○創業者の性格、持っている条件(強み)○経営理念・ビジョン○マーケットの規模(数値的なもの把握とその根拠)○3年間の収支計画○資金計画

プランを作っていくと、いろいろなところで詰まってきます。詰まったら調べる、その作業を繰り返していって現実に近づけていきます。実際にプランづくりを体験すると、今まで自分で気づかない事が発見できます。それが自分のビジネスプランを作成していくときに役立ちます。

また、誰にでもわかりやすく納得のいくものでなければなりません。自分だけしかわからないものでは、実際に世の中で事業を始めてからいろいろと指摘されてしまうことになります。これでは、せっかくプランを前もって作る意味がなくなります。

プランはあくまでも計画・予定ですので、実行してから変化することがあたり前です。恐れずに積極的にビジネスプランを話し批評を受けましょう。そうしてより実現性の高いものにしていくことが大切です。

【第9回】

9月10日(火)

18:30〜20:30 ビジネスプレゼンテーション技法 新城 榮一さん
(株)ニセンエックス代表取締役)

 1回の「失敗しない起業の仕方」でご講演いただいた新城さんに、ビジネスプレゼンテーションの基礎的な事項についてお話しいただき、最後にグループ毎に分かれて前回まとめたビジネスプランの発表をしてもらいました。

今日は、「標準的なプレゼンテーションの基本」をお話しします。決してパワーポイントの作り方の講座ではないのでご注意願います。プレゼンテーションとは、発表が伝わったかどうか、この1点に集約されます。

まず、プレゼンテーションは次の3つの条件があることを覚えておいてください。

@客観性→人によって理解できたり出来なかったりすることを避ける。

A時間の制約→無制限に見えても実は有限である(聞いている側が耐えられない)。

B判りやすさ→難しい話は聞きたくない。聞いている人は「私が理解できないのは私が悪いのではなく、事業や説明が未熟なのだ」と考える。

そして、プレゼンテーションをする際の基本的なことは、

@主体性→組織なのか個人としてなのか立場を明確する。

A目的→何のためのプレゼンテーションの場かを理解する。目的によって内容、力の入れどころ、説明の順番等が変わってくる。

B相手(お客様)→相手によっても内容、話し方のポイントが変わってくる。専門家には事前に傾向を調査、トレンドを加えたり、審査員にはわざと突っ込みところを作っておき、後の質疑応答がやり易くなるなどテクニックを使うことも重要。

また、プレゼンテーションの基本的な流れとしてしては、「あいさつ(自己紹介)」→「コンテンツの説明」→「本論」→「まとめ」となります。あいさつは最初の好印象が大事です。第1印象でこれからのプレゼンテーションに対して肯定的か、否定的かが決まってしまいます。次にコンテンツ説明で全体の流れを話し、本論で詳細、主要部を順に説明し、まとめで強調したい部分を繰り返すといいでしょう。また、「結論を先に言う」は鉄則です。

パワーポイントの使い方や配付資料にも工夫が必要です。パワーポイントの棒読みは厳禁。自分自身をどう表現するかを考えパワーポイントに書いてないことを語らなければいけません。パワーポイントはせいぜい1枚に1つの説明で3行程度を目安に。配付資料もスライドのプリントアウトだけが資料ではありません。スライドのプリントアウトを配ってしまうと資料に目がいき説明を聞かなくなってしまいます。グラフや表などの細かいモノの配布や、試作品やサンプル、模型などは効果的です。特に審査会等では審査委員が共通認識をもてるので非常に有効です。

最後に実習です。2グループに分かれ、先週のビジネスプラン作成演習で作った「自然食品小売業」と「ペット葬祭業」のプレゼンテーションを実施しましょう。プレゼンテーションの時間は10分で、質疑応答5分、活発な意見交換をお願いします。


お問い合わせ

 福島駅西口インキュベートルーム(担当:山ノ内) 電話:(024)525-4304 FAX:(024)525-4069 

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