特用林産物(とくようりんさんぶつ)●

 聞き慣れないことばだと思います。

 特用林産物とは「元来、主として森林原野において産出された産物で、通常林産物と称するもの(加工炭含む)のうち、一般用材を除く品目の総称」と定義されています(林野庁監修 特用林産振興の手引きより)。言い換えると「山や野原からとれるもののうち、木材を除いたものすべて」ということになります。

具体的な例をあげましょう。

 (1)きのこ類

  しいたけ、なめこ、まいたけ、ほんしめじ等きのこ全般です。野生のものや栽培したものは問いません。

 (2)特用樹等

  樹木のうち、さまざまな用途に用いられるものです。桐、こうぞ・みつまた(和紙の原料です)、桜(皮を樺 細工に利用します)、うるしなどがあります。

 (3)山菜類

  特に説明の必要もないでしょう。これも野生のものや栽培したものは問いません。

 (4)薬用植物

  薬として用いられるものです。きはだ(樹皮を胃腸の薬として利用します)、げんのしょうこ(利尿・整腸)、せんぶりなど。

 (5)樹実類

  木の実です。くり、くるみ、ぎんなん、とち、やまぶどうなど。

 (6)樹脂類

  油脂がとれるものです。はぜ・うるし(実からロウがとれます)、つばきなど。

 (7)木炭

  古くから燃料として利用されています。竹を原料とした竹炭も登場してきました。

 (8)その他

  しらかばの樹液などが販売されています。一般的に利用されているメープルシロップは、サトウカエデの樹液を原料としたものです。変わったところでは、まむしなんかも特用林産物に区分されるようです。

 このように、多種多様なものが含まれている特用林産物ですが、最近は山から里に下りてきたもの(平場で栽培されるもの)もずいぶん増えてきています(山は住みにくいのでしょうか?)。

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