懇談会では、委員を中心に活発な意見が出されました。
各委員から出された主な意見は以下のとおり。
  • 福島県の場合は、どこかに一極集中するのではなく、七つの生活圏それぞれの生活が成り立つように、生活圏の連携を大切にする必要がある。

  • 道路そのもののネットワークと同時に、軌道系など他の交通機関との連携を考える必要がある。

  • 歩行者に対し安全を提供することと、車を効率よく通すといったことを一つの道路の中で調整ができるよう道路そのものの水準を高めるべきである。

  • 道路は地域社会を豊かにする、活気を持たせることにおいて大変重要なツールであるが、現実にはバイパスを造ってみたら中心市街地が空洞化したなどの現実がある。交通渋滞緩和のためのバイパス整備に対して、それ以外の目的が期待されて様々な開発行為が及んでいくこととなり、中心市街地における活力がそぎ落とされていくことが現象としてみられる。道路と地域社会のあり方をもう一度再考する必要がある。

  • 道路整備の方針、道路建設あるいは維持管理も含めて県民の意見をいかに受け止め、反映させていくか、そのような仕組みづくりが重要である。

  • 道路整備において、「一定の量的ストックは満たされた」という基本政策部会中村部会長の認識に対しては同意できない。

  • 一極集中、都会中心など、人が集中して住んでいる地域だけが中心になって、都会中心の政策が進められていいものか疑問に思う。

  • 行政改革や民営化の中で、採算の合わない地方の公共機関の乗り物は切り捨てられていく、そのような中では車しか頼るものがない。

  • 少人数でも人が住んでいる限り、国民の権利を確保するために道は通さねばならない。

  • 原発等における有事の際に、危機管理体制が速やかに機能するように道路の整備をすべきである。これは、県の役割でもあるし、国の責務でもある。

  • トラックを走らせれば、福島県内においては道が狭く、走りにくい場所がまだまだたくさんある。

  • 高速道路に乗らないで、一般道で十分走れるといった県もあるが、福島県は面積が広大なために、まだまだ道路の整備が必要である。特に中通りから浜通りに至る道路の整備が必要である。

  • 南会津は素晴らしい観光資源があり、首都圏の方々に認識もいただいているにもかかわらず、その活かす道路が不足している。栃木西部・会津南道路などの計画を実現していただきたい。

  • 国道118号は迂回路がないため、冬期間の積雪等で大変苦労することから、これと並行する路線の整備が必要である。

  • 南会津にある観光施設までの道路が整備されていないため、渋滞が発生するなど、リピーターを確保するためにも道路の整備が必要である。

  • 周辺の景観と調和した道路の整備を図る必要がある。

  • 生活を支えるのための道路の充実を図る必要がある。

  • 道路の整備、管理にあたっては、現在の縦割り行政の中で行うのではなくて、道路を実際使う利用者の立場に立って横断的に行うべきである。

  • 道づくりに関しては、県民、市民の声をよく聞き、ともにつくるという観点から行政を行うべきである。

  • 高齢化が顕著であるため、今後は、維持管理を重視して道路行政を展開すべきである。
    車と自転車と歩行者が混在し、大変危険な状況が見受けられるため、歩道の整備は積極的に図るべきである。

  • 道路によって管理者が違うため、例えば除雪の際に、他の管理者の道路を走行するにもかかわらず除雪しないなど、無駄が多いように思われる。

  • 道路の掘り起こしについては、時期的に合わせるなど効率的に実施していただきたい。年度末に集中するのも問題である。

  • 電柱を地中化し、誰でも安心して通れるような道路をつくっていただきたい。

  • 救急業務は時間との戦いで、時間によって人の生命が左右される。救急業務における交通の手段としては、自動車しかないため、人の生命の大部分は道路に依存している。

  • 会津の奥地は冬期間の凍結のため、医療機関への搬送時間がかかることから、人口が少ない、交通量が少ないだけで道路はいらないという判断は納得できない。会津の奥地にも高速で走れる道路を整備していただきたい。

  • 矢祭町、塙町、棚倉町など東白川地方には、高速で走れる道路を整備していただきたい。
    福島県は、車に依存しなければならないため、道路が必要だと言うことはわかるが、3ナンバーの車に一人で乗って通勤しているなど、過大な交通需要に繋がっていることから車の使い方なども少し考えるべきである。

  • 郊外に大型店舗ができ、中心市街地が空洞化している。いわゆる街の真ん中で生活しているにもかかわらず、車を所有していなければ何もできない状況となっている。なるべく車に頼らずに生活できる環境を整備すべきである。

  • 福島県は、非常に広大な県であるため、地域間の連携を高めることは必要であり、地域連携軸を確保する道路の整備は非常に重要である。

  • 一方、各生活圏の中においては、ある程度の生活要求が満たせるような施設、機能などのサービスを用意し、その中での道路交通のトリップについては、移動距離を短くする、安全安心のためメリハリのきいた仕組みなどを用意していく必要がある。つまり、生活圏の中では、それぞれの都市をコンパクトにして、その中で交通行政のあり方や生活の利便の提供を図ることが重要である。

  • このように、あらゆる場所に同水準の道路をつくるのではなく、それぞれの道路が担う役割を明確にしたうえで、道路づくりを図らなければならない。

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