[ 本文へ ] 福島県男女共同参画高校生副読本 Be yourself 自分らしく生きるために
トップページ > 人権 >ステレオタイプで決めつけていない?

ステレオタイプで決めつけてない?


ミハルとアオバとアイが、帰りじたくをしていると、リクオがやってきて、「修学旅行のアンケートの集計を手伝ってよ。」と、みんなに頼みました。三人とも「手伝うよ。」と言うので、集計のために借りた第二資料室に、みんなで行きました。第二資料室は、思ったより小さい部屋でした。「この部屋は狭いから、手伝いは二人くらいの方がいいね。それでは、ミハルとアオバにお願いするよ。」と、リクオが言うと、アイが、「私も手伝いたいな。」と、言いました。
それを聞いたアオバは、「アイちゃんは、血液型がB型だから、アンケートの集計のような、根気が必要な作業には、向いてないと思うよ。」と、からかいました。するとアイは、「それなら、体育会系のアオバの方が、向いてないでしょう。」と、反撃しました。
ミハルが二人の間に割って入って、「そういう、ステレオタイプによる決めつけは良くないよ。」と、言いました。「ステレオタイプとは、どういう意味なの。」と、アイが聞きました。「例えば、血液型占いなどで、A型の人はきちょうめんで、B型の人は自由奔放といわれると、その通りだと思い込んでしまうことがあるでしょう。そういう固定観念に当てはめることを、ステレオタイプというのよ。」と、ミハルは説明しました。「そう言われてみると、相手の人を良く知らないのに、イメージだけで勝手に思い込んでしまうことは、あるかもしれないね。」と、リクオが考えながら言いました。「男は理系が得意で、女は文系が得意と言われるけど、こういうイメージも固定観念のひとつなのよ。」と、ミハルが付け加えました。「確かに、はじめからイメージだけで決め付けてしまうと、本質的なことを見逃してしまうかもしれないから、気を付けないとね。」と、アオバが言いました。「それでは、部屋は狭いけど、アンケートの集計は、みんなでやろうか。」と、言いながら、リクオは、第二資料室の扉を開けました。すると、部屋の中は、しばらく使われていなかったようで、埃だらけでした。「まずは、掃除からだね。」と、みんなが言いました。

固定観念(ステレオタイプ)による思い込みや決めつけがマイナスの感情と結びつくと偏見になり、ある特定の属性を有しているという理由だけで嫌ったり避けたりして差別を生み出すことがあります。




外国人というだけで


外国人というだけで、入居拒否や入浴拒否などの差別的取扱いがなされたり、賃金や労働時間に関して、日本人より不利益を受けることが起こっています。


イラスト




高齢者 -年寄りの出る幕-


皆さんは、「もう年なんだから」とか「年寄りの出る幕じゃない」などの言葉で高齢者の社会参加等の機会を奪っていることってありませんか。


イラスト




感染者に対する偏見


〜HIV感染者・ハンセン病〜

感染症についての誤った知識や思い込みから感染者や患者が差別されることがあります。
※ヒト免疫不全ウイルスに感染していても、エイズを発症していない状態のHIV感染者は、現在では、治療法の進歩により慢性の疾患ではあっても、通常の生活や仕事をすることが可能です。また、通常の生活では感染することはありません。
ハンセン病は、らい菌によって引き起こされる病気ですが、感染することは極めてまれです。現在では、すぐれた治療薬が開発され、確実に治すことができます。




みはるの言っていた「男は理系が得意で、女は文系が得意なんてのも実はそれよね」という発言についてどう感じましたか。
「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」などの思い込みや決めつけは、社会や文化の影響によって作られたステレオタイプの一つであり、時代や文化によって異なるものです。
「ジェンダー」(下のTerm参照)に敏感な視点を持って、身の回りをはじめとした全ての面を見ることは、皆さんの将来を考えたり、偏見・差別などの人権侵害を正しく理解するために最も重要なことです。

▲ページトップへ

Term ジェンダー


生物学的な性別を示す「セックス」に対し、「男は仕事、女は家庭」といった固定的役割分担意識など社会的文化的に作られた性別を示す概念を「ジェンダー」という。また、「ジェンダー」は、時代や文化によって異なる。

身の回りのジェンダーを見てみよう

<前のページ次のページ>人権の先頭ページへ
▲ページトップへ
<<男女共同参画ホームページ