第3章 計画の理念、目標及び基本方針
1 計画の理念
社会全体での子育ち・子育ての支援

 かつては、子育ては、大家族の中で、さらには家族を越えて集落、地域社会全体で行われてきました。
 しかし、現在の社会においては、核家族化の進行や地域社会における人間関係の希薄化により、子育てが孤立化し、子育てに伴う不安や負担が大きくなっている状況にあります。
 また、女性の社会進出が進み、結婚や子育てと仕事の両立が望まれていますが、現実には、子育ての負担が女性にかたよっているなど両立が困難な状況も見受けられます。
 このように、現在の社会は、子育てしにくい社会になっており、少子化が急速に進行しているものと考えられます。
 こうした中、本県は、合計特殊出生率が全国第2位となっているとともに、三世代同居率や近住率が高く、また、農家世帯比率等も高いなど、家族や近隣による助け合いが現在でも息づいており、比較的子育てがしやすい環境にあると考えられますが、少子化の進行には歯止めがかからない状況にあり、緊急に少子化対策を推進することが求められています。
 また、子どもは社会の宝であり、子どもが大切にされ、健やかに成長することは、社会全体の願いです。また、子どもを生み育てること、子どもが健やかに育つことは、活力ある豊かな未来の社会を築いていく次世代を育成することでもあります。
 こうした意味で、安心して子育てができるとともに、子どもが健全に育つことができるよう、行政、企業をはじめ、地域の様々な団体、高齢者等様々な世代など社会全体で、新たな支え合いによる、子育ち・子育てを支援していく体制づくりを進めることが重要です。
 このため、「社会全体での子育ち・子育ての支援」を少子化対策を進める本計画の理念とするとともに、県民をあげてこうした体制づくりを進めるため、“子育て支援を進める県民運動”を展開しながら、各施策を総合的に推進していきます。