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| 自然界から天気を予測 鈴木二三子さん/西会津町 |

鈴木二三子さんのインタビューは、こちらから!! |
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西会津町 鈴木二三子さん |
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子供たちが待ちに待った夏休みシーズンの到来です。
家族旅行の前は、
テレビやインターネットで
何ども天気予報をチェックしてしまいますよね。
西会津町にお住まいで農業を営んでいる鈴木二三子さんは、
自然界の動植物が発信する様々なメッセージから、
その年の天気を予測する天気予報の名人です。
会津の土、水、空気、そして動植物と共に生きる
鈴木二三子さんにお話を伺いました。
◆自然界から天気を予測するようになったきっかけは?
農家は、自然を相手にしています。
天気を知らないと農家として生きていくことはできません。
私の家は、代々農業を生業としてきましたが、
私の兄弟は、皆女ばかり。
祖父が、私を跡取りとして育てるため、
自然を相手にする農家としての術を
教えたのがはじまりです。
子供のとき、
何とはなしに聞いていた話ですが、
祖父の一つ一つの言葉は、
知らず知らずのうちに
意識の底にすり込まれていました。
その場面に出会ったとき、
無意識のうちに祖父の言葉を思い出します。
そして、私にとっての天気の予測は、
農業に対する自分なりのこだわりが原点となっています。
会津に住んでいるから、
米にこだわってきたし、
雪国に住んでいるから、
みそやしょうゆといった熟成にこだわってきました。
色々な人にいかに良い食べ物を食べてもらうかが
私にとっての永遠のテーマ。
◆鈴木さんにとって、良い食べ物とは?
農作物にも命があります。
動植物の命をもらって命を保っているのが人間です。
良い食べ物とは、自然の流れに沿った旬のものです。
旬のものを大切に食べてもらいたいし、
必要以上に農薬を使うことも避けなければなりません。
ただ、農薬を全く使うな、ということではありません。
例えば、人間にトゲが刺さると、
1ヶ月もしないうちにトゲが体から出てきてしまいます。
これと同じことが、農作物にもあるように思います。
果物に虫が入ったときなど、虫を追い出すため、
毒素のようなもの、
果物が本来出すべきではない物質を出すかもしれません。
私自身は使っていませんが、
最低限の農薬は認められると思っています。
命の量を損なうことなく、生産性を上げることが大切です。
◆鈴木さんは、土壌改良剤の製造もされていますが。
先ほど、
雪国に住んでいるから発酵にこだわった、といいましたが、
一本の稲を考えた場合、
先端に実る米は、
日本酒のように、発酵することにより、
作物の価値が上がります。 一方、ワラは、腐らせることがよいことだと言われいます。
同じ1本の稲でこうも差が出る。
腐らせたものを土に混ぜるより、
土を発酵させた方が良いのでは、
という発想で土壌改良に取り組みました。
20代の終わりごろからこの考えにこだわってきましたが、
当時は、有機栽培というものが
取り上げられる時代ではありませんでした。
今の流れを見る限り、
自分の考えが間違っていなかった、と実感しますね。
◆話を天気に戻しますが、いくつか事例を教えてください。
春の雑草が少ない、密度が少ないときは、日照不足になります。
大雪の年は、作が良い。雪が窒素を集めるからです。
じゃがいもの作が良いときは、米が良くない。
じゃがいもは、冷涼な土地を好むからです。
栗の二番花が咲く頃は、
梅雨のうちでも、特に長雨に注意しなければなりません。
この他にも、
自然界の動植物は様々なメッセージを発信しています。
ただし、天気は一つの要因から成り立つものではありません。
いくつかのことが重なった結果です。
動植物のメッセージから、肥料の量を調整するなどして、
悪い部分を最小限に留めるのが人間の知恵なのです。
今は、親から農業を教わらず、
机上で学習する傾向があります。
すると、机上にないことが起こったとき、
対処することができません。
先人たちの知恵を地域で共有することは大切だと思います。
農業を生業としている先人たちが、
その土地で、何十年、何百年を要して得た術を
身に着けている鈴木さん。
戦後の急速な時代の変化とともに、
農業の営みも様変わりしました。
しかし、農業が相手にしている偉大なる自然と命は、
何千年、何億年経って今ここにあるのです。
次の休日に、
田んぼの真ん中で、山々の木々の中で、
水と空気と命に自然体で向かい合ってみようと思います。
彼らが語りかけてくれる囁きを聞くために。
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鈴木さんが住む集落 |

おじいちゃんの思い出“ナツボウズ” |

栗の二番花 |

じゃがいもの花 |

葉の先端が黒い古代米(黒米)も栽培 |
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| 鈴木二三子 |
福島県西会津町在住。農業を営みながら、(有)グリーンタフ工業を設立、土壌研究に取り組む。日本気象学会会員、日本農業気象学会員。著書は「里山の言い伝え」(嶋中書店) |
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