伝統会津ソースカツ丼の会/会津若松市





煮込ソースカツ丼の店“なかじま”
  
   
今回、ご紹介するのはカツ丼。
カツ丼といって思い出すのが、
小さいときに見たテレビドラマ。
昭和の初め頃、
天皇のお食事を担当されていた料理人の方の
半生(多分実話だったと思う)を描いたものでしたが、
主人公が間違って軍隊に紛れ込み、カツを食べて、
あまりのおいしさに涙を流したシーンが思い出されます。
そのことが、彼の料理人人生のプロローグとなったそうですが、
当時、まだ幼かった私は、
カツとの出会いが人の人生を変えてしまうなんてすごい、
とひたすら感動していました。

そして今、
会津のカツ丼が熱く燃えています。
カツ丼をウリにしているお店が、
喜多方ラーメンに追いつき追い越せと、
カツ丼で会津に新たな旋風を巻き起こそうとしています。

会津でいうカツ丼は、他の地域と全く違います。
一般的にカツ丼というと、
醤油で煮込み、卵でからんだものを思い浮かべますが、
会津のカツ丼は、イコールソースカツ丼。
ほかほかのごはん(もちろん会津産)に、
パリパリとしたみずみずしい千切りキャベツと
秘伝のソースで化粧した揚げたての
ジューシーなカツがのっています。
会津で生まれ育った人が、
進学や就職で他の土地に住んだとき、
まず、カツ丼の違いに驚くそうです。

そんな会津のカツ丼にこだわるいくつかのお店が集まり、
2004年、伝統会津ソースカツ丼の会ができました。
今現在、全20店が加盟しています。
今回取材にお邪魔した“なかじま”さんのオーナーは、
会の事務局長を務められています。
ソースカツ丼の歴史や熱い想いを伺いました。

◆なぜ、会津のカツ丼はソースカツ丼なんですか?

歴史を紐解くと、
既に大正時代からソースカツ丼が食べられていたそうです。
会津は味噌や醤油などの醸造業が盛んにも関わらず、
洋食を代表する調味料のソースが
会津の庶民の口に受けいられたのは本当に不思議ですね。

◆今回、ソースカツ丼の会が設立されましたが。

各店とも、カツ丼には本当にこだわりを持っています。
肉、揚げ方、秘伝のタレ。
素材は、福島には本当にいい食材が揃っていますので、
できる限り福島産のものを使うようにしています。
目指せすのは、喜多方ラーメンのように、
実力を伴った確固たるブランドですね。

◆なかじまさんのカツ丼へのこだわりは。

肉は、福島県鮫川村の銘柄豚、健育美味豚を使っています。
この肉は、サツマイモを飼料として与えるなどし、
味が良いのに加え、ビタミンやオレイン酸も豊富です。
そして一番特徴的なのは、先代が確立した、
ソースでカツを煮込み卵をとじる、
煮込みソースカツ丼ということです。
会津は勿論、
日本中探してもめったに味わえない“煮込みソースカツ丼”です。



早速、煮込みソースカツ丼をいただきましたが、
鮫川村産健育美味豚カツと
秘伝のソースによるコラボレーションは、うまい、の一言。
一噛みするごとに、絶妙な酸味のソースが口の中に拡がり、
味覚神経をビンビンに刺激します。
このソースは、アカデミー賞助演カツ丼賞ものです。
いぶし銀の仕事をしてくれます。
実は、県内でも有名なシェフから、
なかじまさんのカツ丼の旨さを聞いていたのですが、
なるほどプロご推薦のお店。納得です。

会津若松市内のソースカツ丼の会加盟店は、勿論のこと、
会津若松市周辺部の地域でも、
ソースカツ丼は人気メニューとして多くのお店が力を入れています。
実は私、転勤でこの地に来て3年目になるのですが、
会津でソースカツ丼の魅力にすっかりはまってしまいました。
出張に出たときのお昼は、
半分以上、ソースカツ丼を食べています。
そういえば、1日2食ソースカツ丼を食べたこともありましたっけ。
肉にこだわったお店、ソースにこだわったお店、
量に拘ったお店、本当にいろいろです。
会津にいらしたときは、必ず、必ず、1回は食べてください、
ソースカツ丼。

伝統会津ソースカツ丼の会加盟店の詳細は、こちらをご覧ください。

これがソースカツ丼

お肉を揚げる緊張の一瞬

揚げたてを煮込みます

ほっぺた落ちそー

 


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